あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問50
この過去問の解説 (3件)
高齢者の場合、骨密度の低下することで、骨折のリスクが高まります。特に骨粗しょう症を有する場合は注意が必要となります。
上腕骨近位部にある上腕骨の外科頸は、骨折しやすい部位です。高齢者では転倒などにより手をついたときに、介達外力により受傷することが多いです。
橈骨遠位部は、手首に近い部位の骨折であり、転倒時に手をついたときに骨折しやすい部位です。骨折部位やX線像により、コーレス骨折、スミス骨折などに分類されます。
コーレス骨折は橈骨の遠位骨片が背側へ転移したものであり、スミス骨折は橈骨の遠位骨片が掌側へ転移したものです。
胸腰椎移行部は、高齢者の圧迫骨折の好発部位です。圧迫骨折は脊椎に屈曲圧迫力がかかることにより生じます。特に、骨粗しょう症のように骨密度が低下した人に多く、転倒により生じる場合や受傷機転が不明な場合もあります。ゆえに日常生活上で、自然多発的に起こることがあります。なので、これが正解であると考えられます。
また、高齢者において、胸椎で圧迫骨折が起こると脊柱の後湾が認められます。
大腿骨近位部は、股関節に近い部位の骨折であり、高齢者の転倒で生じることが多いです。骨折部位により、大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折などがあります。
高齢者の骨折は寝たきりや廃用性萎縮のリスクを高める要因です。特に胸腰椎部の圧迫骨折や大腿骨近位部骨折は寝たきりの原因となります。
高齢者における非外傷性の骨折とは、ほとんどが骨粗鬆症による骨折を指します。
骨粗鬆症による骨折で、最も多いのは、腰椎や胸椎の圧迫骨折で、胸腰椎移行部に好発します。
一方、高齢者における外傷性の骨折では、
橈骨遠位端部骨折や、大腿骨近位部骨折がよくみられます。
高齢者は、骨密度が低下していることが多く、
骨折しやすい状態にあります。
上腕骨近位部は、上腕骨の、肩関節に近い部分で、
転倒などの外傷で骨折しやすい部位です。
橈骨遠位部は、手首に近い部分で、
転倒時、手をついた際に骨折しやすい部位です。
胸腰椎移行部は、高齢者の圧迫骨折の好発部位です。
高齢者の日常生活の中で生じることがある、
非外傷性骨折のひとつといえますので、
これが正解であると考えられます。
大腿骨近位部は、股関節に近い部分で、
転倒時に骨折しやすい部位のひとつです。
高齢者は、骨折しやすいため、
施術の際にも骨折に注意する必要があります。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。