あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問55

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

肺水腫でみられにくい所見はどれか。
  • 起坐呼吸
  • 口すぼめ呼吸
  • 肺野の水泡音
  • ピンク色の泡沫状痰

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この過去問の解説 (3件)

01

肺水腫は、血液の液体成分が

血管の外にしみ出し、

肺の中にたまることでおこります。

選択肢1. 起坐呼吸

起坐呼吸は、臥位で呼吸困難を生じていますが、

座位になると呼吸が楽になるような呼吸です。

心不全による肺水腫でみられることがあります。

選択肢2. 口すぼめ呼吸

口すぼめ呼吸は、

呼気の際に、口をすぼめる呼吸方法です。

慢性閉塞性肺疾患などの場合に行われ、

換気が促進され、息苦しさが軽減します。

肺水腫の場合は、みられにくい所見といえますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 肺野の水泡音

肺水腫の場合、呼吸音を聴取すると、

肺野の水泡音を聴取することがあります。

選択肢4. ピンク色の泡沫状痰

肺の血管から、液体成分だけでなく、

赤血球も漏れ出てくると、

ピンク色の泡沫状の痰が出てくる場合があります。

まとめ

肺水腫の原因には、心不全のほか、

肝硬変や肺炎などがあります。

参考になった数2

02

肺水腫の症状は、

呼吸困難、起坐呼吸、ピンク色の泡痰、チアノーゼなどがあります。

心原性肺水腫(心筋梗塞、不整脈など)と、

非心原性肺水腫(敗血症、高山病、肺炎など)の二種類に分類されます。

口すぼめ呼吸とは、口をすぼめて息を吐くことにより、滞った空気によって、気道を押し広げる効果を狙った、呼吸器疾患のリハビリテーションの一つです。

参考になった数1

03

肺水腫とは、肺毛細血管から水分が血管外に漏出し、異常に貯留している状態です。

選択肢1. 起坐呼吸

仰臥位では静脈還流量が増加するため、肺うっ血が助長され呼吸が困難になります。体を起こすと静脈還流梁は減少し、肺うっけつが軽減されるため呼吸困難は和らぎます。この状態を起坐呼吸といい、肺水腫でみられます。

選択肢2. 口すぼめ呼吸

口すぼめ呼吸は、COPD患者が行う呼吸リハビリテーションの1つです。なので、これが正解であると考えられます。  

選択肢3. 肺野の水泡音

肺水腫では聴診にて肺野に水泡音が聴かれます。   

選択肢4. ピンク色の泡沫状痰

肺水腫では、水分だけでなく赤血球などの血球成分も毛細血管から漏出します。なので、ピンク色の泡沫状痰をきたします。

まとめ

その他肺水腫の症状として、夜間呼吸困難、チアノーゼ、労作時呼吸困難などがみられます。

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