あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問69
この過去問の解説 (3件)
脊髄損傷とは、外傷や脊髄腫瘍、血管障害などにより起こった脊髄の損傷による障害のことで、様々な機能障害が出現します。
高位脊髄損傷で体温調節、血圧調節の障害が出ます。起立性低血圧、自律神経過反射などが生じます。
皮膚の持続的な圧迫により、その部位の血流が悪くなった結果、組織が損傷されることを指します。脊髄損傷では寝たきりとなるため、褥瘡発生のリスクが非常に高くなります。なので、これが正解であると考えられます
サルコペニアとは、加齢による骨格筋量の減少と身体機能低下を主徴とする症候群です。
心不全は、心臓の器質的・機能障害により、心臓のポンプ機能が低下し、全身に血液を送れなくなる状態を指します。
原因疾患には様々なものがありますが、虚血性心疾患、高血圧、弁膜症、心筋症などがあげられます。
脊髄損傷による機能障害には、運動麻痺、感覚障害、痙縮・ROM障害、膀胱直腸障害、自律神経障害、呼吸障害、消化器障害、褥瘡、性機能障害、異所性骨化などが生じます。
脊髄損傷では、脊椎の骨折などのために
脊髄が圧迫され、運動や知覚に障害が生じます。
高血圧は、慢性的に血圧が高い状態です。
脊髄損傷の場合、自律神経の過反射による
高血圧がみられることがありますが、
低血圧のほうが多くみられます。
褥瘡は、皮膚が長時間圧迫されることにより生じる
皮膚組織の損傷です。
脊髄損傷では、運動・知覚障害があることから、
褥瘡発生のリスクが高く、また、悪化しやすいため、
これが正解であると考えられます。
サルコペニアは、
加齢による筋肉量の低下および
筋力低下を指します。
脊髄損傷の場合、活動量の低下が伴うため、
筋力低下を伴うことがあります。
心不全は、心臓の機能低下により、
全身に必要な血液を送り込めなくなっている状態です。
脊髄損傷の場合、活動量の低下に伴い、
生活習慣病のリスクがあることから、
心疾患を発症、心不全となる可能性があります。
脊髄損傷後には、
関節拘縮、静脈血栓症などを伴うこともあります。
脊髄損傷の合併症としては、
痰づまりによる呼吸困難や、肺炎などの呼吸器によるもの、
徐脈や、起立性低血圧、エコノミークラス症候群など、循環器系、
胃、十二指腸潰瘍、腸閉塞などの消化器系、
尿路感染症、またそれによる敗血症などの泌尿器系などがありますが、
中でも、褥瘡は頻度が高く、長時間の圧迫による血流不全による組織の壊死から、さらに感染症に発展する場合もあるので、注意が必要です。
誤りです。
正解です。
誤りです。
サルコペニアとは、加齢による筋力低下のことを言います。サルコペニアが進めば、要介護状態となるために、サルコペニアを進行させないように、日常生活を指導します。
誤りです。
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