あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問71
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
脳性麻痺について正しいのはどれか。
- 脳の進行性病変に基づく障害である。
- 精神発達遅滞と麻痺の程度とは無関係である。
- 病型はアテトーゼ型が最も多い。
- 手術療法の対象とはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
脳性麻痺とは、非進行性の脳障害によって生じた運動発達異常です。
脳性麻痺は非進行性の疾患です。
知能の障害は、麻痺の程度とは必ずしも一致しません。なので、これが正解であると考えられます
痙直型が最も多いとされています。
脳性麻痺に対する手技として、ボバース法やボイタ法など神経生理学的アプローチを用いることがあります。
その他、小児のリハビリに関係する疾患として、小児の進行性筋ジストロフィー、二分脊椎、切断などがあります。
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02
脳性麻痺とは、胎児期から生後一か月以内の新生児期の間に、なんらかの原因によって生じた脳の損傷により、姿勢の異常や運動障害を引き起こす症候群です。
この症状は、非進行性で永続的なもので、
進行性のものや、一過性の運動障害は脳性麻痺には入らない事に注意しましょう。
脳性麻痺はいくつかのタイプに分類されています。
痙直型→痙性のタイプで、手足のこわばりが強く、体が硬くなります。
アテトーゼ型→意志とは無関係に手足が勝手に動いてしまう状態となります。
失調型→身体が安定せず不安となります。
混合型→それぞれのタイプが混合しています。
このうち、痙直型とアテトーゼ型が最も多いとされていいます。
治療は、理学療法や作業療法、言語療法など主となりますが、変形した関節部分に対して外科的手術を行う事もあります。
脳性麻痺において、精神発達地帯や学習障害などと、麻痺の程度は無関係という事は非常に大切です。
脳性麻痺の子供は、健常の子どもと同じように成長すると言えます。脳の損傷部分により、運動麻痺の程度と場所が変わるのです。
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03
脳性麻痺は、胎児の間を含め、
生後4週までに受けた脳神経細胞の損傷により、
運動機能などが障害されて生じます。
脳性麻痺は、進行性ではなく、
非進行性病変によるものです。
運動麻痺の分布が広いと、
精神発達遅滞の合併率が高いといわれていますが、
精神発達遅滞と麻痺の程度との関連はないため、
これが正解であると考えられます。
脳性麻痺の病型は、
アテトーゼ型、痙直型、失調型、混合型のほか、
固縮型や低緊張型も加えて
分類される場合があります。
このうち、最も頻度が高いのは、
アテトーゼ型と痙直型です。
関節の拘縮がある、筋緊張が強いなど、
運動機能の向上や痛みの予防・改善を目的として、
手術療法を行う場合があります。
脳性麻痺の危険因子としては、
36週未満の早産、低出生体重時などがあります。
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