あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問74
この過去問の解説 (3件)
パーキンソン病は、黒質の細胞の変性によりドパミン産生が低下し、スムーズに体を動かせなくなる神経変性疾患です。
四大症状として、安静時振戦、無動、筋固縮、姿勢保持障害があります。
パーキンソン病の四大症状の1つに含まれますので、これが正解であると考えられます。黒質の変性によって大脳基底核での運動の制御機構が障害され、筋の収縮と弛緩のバランスが崩れることで、関節が他動的な運動に対して抵抗を示すようになった状態です。
弛緩性麻痺は下位運動ニューロン障害でみられます。
温痛覚の低下は外側脊髄視床路の障害でみられます。
運動失調は小脳の障害でみられます。
パーキンソン病では、錐体外路症状の他、歩行障害、自律神経症状、精神症状などがみられます。
パーキンソン病では、
黒質の神経細胞の減少に伴う、
ドーパミンの減少から症状が起こります。
固縮とは、筋緊張が強くなり、
筋肉が硬くなることです。
パーキンソン病では、
ドーパミンの減少により錐体外路系が障害され、
筋緊張が亢進し、筋肉の固縮がみられますので、
これが正解であると考えられます。
弛緩性麻痺は、末梢神経などの障害により、
筋緊張が低下した状態です。
パーキンソン病では、
温痛覚の変化はみられません。
運動失調は、
運動麻痺がないのに、
筋の協調運動が妨げられている状態です。
パーキンソン病の症状には、
振戦や動作緩慢、姿勢保持障害などもあります。
パーキンソン病の4大症状には、以下の症状があります。
安静時振戦・・・ものを取ろうとしたり、動作を行っている間は止まるような振戦です。
筋固縮(筋強剛)・・・これは、他動的に関節を動かされた時に、抵抗が強く出現する症状で、
抵抗に強弱がみられる歯車現象や、鉛のように持続的な抵抗がみられる鉛管現象などがあります。
寡動・無動・・・動作が緩慢になる症状で、手の振りが小さく、小刻みな歩行になったり、声が小さくなる、字が小さくなるなどの症状がでます。
また、表情がなくなる仮面様顔貌という特徴もみられます。
姿勢反射障害・・・姿勢の制御が困難となり、引っ張られたり、ぶつかったりしたことで、転んでしまったり、また、姿勢を立て直そうとして、前方へ飛び出してしまう突進現象という症状がでます。
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