問題
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糟粕の伝化を主る臓腑と表裏関係にある臓腑が開竅する部位はどれか。
1 .
目
2 .
舌
3 .
口
4 .
鼻
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問6 )
糟粕の伝化を主る臓腑は、大腸です。
飲食物は、胃や小腸を経て、
水穀の精微が体に吸収され、
糟粕は、大腸で排泄物に変化します。
大腸は、腑のひとつであり、
肺がその裏に相当する臓です。
目に開竅する臓は、肝です。
舌に開竅する臓は、心です。
口に開竅する臓は、脾です。
鼻に開竅する臓は、肺ですので、
これが正解と考えられます。
開竅には、意識をはっきりとさせる、
という意味があります。
糟粕の伝化は大腸の生理作用の1つです。胃・小腸で飲食物が消化され、清と濁(糟粕)に分けられた後、送られてきた糟粕を糞便へと変化させて肛門から排出することです。
目に開竅するのは肝です。肝と表裏関係の臓腑は胆になります。
舌に開竅するのは心です。心と表裏関係の臓腑は小腸になります。
口に開竅するのは脾です。脾と表裏関係の臓腑は胃になります。
鼻に開竅するのは肺です。肺と表裏関係の臓腑は大腸ですので、これが正解であると考えられます。
その他、腎は耳に開竅するといわれています。
糟粕とは、酒の絞り粕や、良い部分を取り除いた残りという意味があるということから、臓腑で考えれば、大腸というイメージは湧きます。
大腸では、送られてきた栄養をほぼ吸収されたものの水分を吸収し、糞便にして排せつします。
このことから、大腸は糟粕を伝送する作用があります。
そして、この大腸経と表裏関係にあるのは、肺経で、開竅するのは鼻ということになります。
目に開竅するのは、肝経です。
舌に開竅するのは、心経です。
口に開竅するのは、脾経です。
正解です。