あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問8

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

病因について適切なのはどれか。
  • 驚は心を損傷する。
  • 房事過多は脾を損傷する。
  • 暴飲は腎を損傷する。
  • 燥邪は肺を損傷する。

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この過去問の解説 (3件)

01

病因は外感病因、内傷病因、病理産物とその他の病因の3つに大別されます。

選択肢1. 驚は心を損傷する。

驚は七情のうちの1つで腎の機能に影響を与えます。

選択肢2. 房事過多は脾を損傷する。

房事過多とは、過度に行われる性行為により健康を害する状態のことです。房事過多は腎精を消耗することが多く、腎に関係する症状が起こります。

選択肢3. 暴飲は腎を損傷する。

飲食物は胃で受納され脾の運化作用で吸収されるので、脾胃に影響を及ぼしやすいです。

選択肢4. 燥邪は肺を損傷する。

燥邪は口や鼻から侵襲し、肺を損傷しやすいという特徴があります。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

それぞれの病因の特徴ををおさらいしておきましょう。

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02

病因とは、病気の原因となるものです。

選択肢1. 驚は心を損傷する。

驚きすぎると、腎を損傷します。

心を損傷するのは、喜び過ぎるときです。

選択肢2. 房事過多は脾を損傷する。

房事過多は、腎を損傷します。

脾を損傷するのは、思いすぎるときです。

選択肢3. 暴飲は腎を損傷する。

暴飲は、胃脾を損傷します。

腎を損傷するのは、

驚き恐れすぎるときです。

選択肢4. 燥邪は肺を損傷する。

燥邪は、肺を損傷しますので、

これが正解であると考えられます。

まとめ

病因は、七情による内因、六淫による外因、

生活習慣の乱れなどによる不内外因の

3つに分類されます。

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03

東洋医学的な病因とは、

風邪や寒邪、湿邪などの外因によるものと、

怒、喜、思、憂、驚などの内因によるものと、

暴飲暴食や疲労などの不内外因によるものがあります。

これを踏まえて、

先ず、驚が内因となるのは、腎です。

驚いたり、恐がったりしすぎると、腎の病になります。

心の病の内因としては、喜という、喜びすぎる、よく笑う、喋り過ぎるなどの症状が当てはまります。

房事過多といえば、腎虚。そして、脾・胃の外因といえば、暴飲暴食でしょう。

燥邪が外因となる臓腑は、肺です。

これは乾きによる咳や痰がでないなどの症状がでます。

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