あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問9

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

外邪とその性質の組合せで正しいのはどれか。
  • 風邪 ――― 開泄性
  • 寒邪 ――― 粘滞性
  • 湿邪 ――― 収引性
  • 火邪 ――― 昇散性

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

外邪にはそれぞれの特徴として性質というものがあります。

風邪には、

「開泄性」

これは、皮膚のバリアーが低下し、外邪の侵入を許してしまうというような性質です。

また、

「遊走性」

これは、症状の動きが早く、場所が変わったり、病状も悪化したり軽快したりと、変化しやすい性質のことです。

さらに、

「軽揚性」

これは、頭痛や顔面、上半身に症状の出やすい性質のことです。

寒邪では、

「寒冷性」

これは、手足が冷えるというようなそのままの意味です。

「凝滞性」

「吸引性」

これらは、気血の巡りの滞りによる、筋肉の引きつりや強張りなどが出やすい性質の意味になります。

熱邪

火邪

暑邪では、

「炎熱性」

「昇散性」

「炎上性」

これらは、発熱、ほてり、口喝、顔面紅潮、目の充血、口喝、熱中症などの症状を引き起こす性質ということです。

湿邪は、

「重濁性」

これは、頭重感やダルさなどの症状を引き起こす性質です。

「粘滞性」

これは、気血の流れが滞ることによる、しびれや関節痛などを引き起こす性質の事です。

「下注性」

これは、下半身の症状、下痢や下腿部のむくみなどを引き起こす性質です。

燥邪では、

「乾燥性」

これは、そのままの意味ですね。

参考になった数2

02

外邪は、体の外にあり、

体の中に侵入すると病気の原因となりうるものです。

選択肢1. 風邪 ――― 開泄性

開泄性とは、

皮膚の防御作用を低下させる性質のことです。

風邪の特徴のひとつですので、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 寒邪 ――― 粘滞性

寒邪の特徴は、寒冷性、凝滞性、吸引性です。

粘滞性は、湿邪の特徴のひとつです。

選択肢3. 湿邪 ――― 収引性

湿邪の特徴は、重濁性、粘滞性、下注性です。

収引性は、寒邪の特徴のひとつです。

選択肢4. 火邪 ――― 昇散性

火邪の特徴は、炎上性です。

昇散性は、暑邪の特徴のひとつです。

まとめ

邪気の特徴について振り返っておきましょう。

参考になった数1

03

6種類の外邪を総称して六淫といいます。

選択肢1. 風邪 ――― 開泄性

風邪は軽揚性、開泄性、遊走性が特徴です。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 寒邪 ――― 粘滞性

寒邪は寒冷性、凝滞性、吸引性が特徴です。粘滞性をもつのは湿邪です。 

選択肢3. 湿邪 ――― 収引性

湿邪は重濁性、粘滞性、下注性が特徴です。収引性をもつのは寒邪です。 

選択肢4. 火邪 ――― 昇散性

火邪は炎上性が特徴です。昇散性をもつのは暑邪です。
 

まとめ

六淫とその性質は以下の通りです。

風邪:軽揚性、開泄性、遊走性、百病の長
寒邪:寒冷性、凝滞性、収引性
暑邪:炎熱性、昇散性、湿邪を伴う
湿邪:重濁性、粘滞性、下注性、脾を損傷しやすい
燥邪:乾燥性、肺を損傷しやすい
火邪:炎上性、気と津液を損傷する、生風、動血

参考になった数0