あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午後 問17
この過去問の解説 (3件)
奇経には八脈あり、正経十二経脈を流れている気血があふれると、氾濫しないように流入し、正経十二経脈とは別のグループとされています。主な役割としては、正経十二経脈の間を縦横に走行し、経脈上の経穴間の連携を密接にし、経脈を流れる気血を調整しています。
任脈は、体の前面の正中線を走行して、全身の陰経脈(肝・心・心包・脾・肺・腎)を調整しています。「任」には、総担任の意味があり、別名「陰脈の海」とも呼ばれています。なので、これが正解であると考えられます。
また、「任」という字から、妊娠との関連が最も強い経脈とされます。
帯脈は季肋部から起こり、斜めに下って五枢、維道に至り、体を帯のように一周しています。帯状に腰腹部をめぐるため、全身を縦に走る経脈を束ねる作用があるとされます。
陰蹻脈は、内果の下の照海から分かれ出て、下肢の内側後方を上行します。足の少陰腎経の別脈とされ、「蹻」という字から、身体の運動機能に関与するとされます。
陰維脈は、下腿内側で足の三陰経(脾・腎・肝)が交会するところから起こります。陰維脈は全身の陰経を連絡するため、全身の裏をつかさどるとされます。
奇経八脈には、督脈・任脈・衝脈・帯脈・陽蹻脈・陰蹻脈・陽維脈・陰維脈があります。また、これら経脈ごとに主治穴が定められ、それを総穴と呼び、2つの経脈を組み合わせて行う治療法があり、それを八総穴と言います。国家試験では、この八総穴に関する組み合わせ問題も出題されることがあるため、復習しておくと良いです。
奇経は、基本的には独自の経穴を持っておらず、
経脈上の経穴間を連絡統率しています。
任脈は、会陰から顎に至る奇経で、
陰経を担任していますので、
これが正解であると考えられます。
帯脈は、季肋から腰部をひと回りしています。
章門、帯脈、五枢、維道が関連します。
陰蹻脈は、腎経の別脈として機能しています。
陰維脈は、全ての陰経と連絡しています。
奇経は、任脈、帯脈、陰蹻脈、陰維脈、
督脈、衝脈、陰蹻脈、陽維脈からなり、
奇経八脈とも呼ばれます。
正経とは、十二経脈のことで、
任脈は、体の前面正中の経脈なので、太陰・少陰・厥陰の全ての陰経の正中部分にあたります。
奇経八脈には、
任脈
督脈
衝脈
帯脈
陽脈
陰脈
陽維脈
陰維脈
があり、
この内、任脈と督脈の二経にだけは、
固有の経穴があります。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。