あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問30
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の罹患局所に対するマッサージの手技として最も適切なのはどれか。
「24歳の女性。慣れないハイヒールで長時間歩いたため足底腱膜が張り、足を着くのがつらくなった。」
「24歳の女性。慣れないハイヒールで長時間歩いたため足底腱膜が張り、足を着くのがつらくなった。」
- 指髁軽擦法
- 環状叩打法
- 双手揉捏法
- 牽引振せん法
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この過去問の解説 (3件)
01
足底腱膜が張り、足をつくのが辛くなったとありますので
筋肉の緊張緩和の手技が適していると考えられます。
⚪︎
片手の四指を握り、その指背で施術部を軽擦する方法です。
皮膚の分厚い場所に行います。
血行を促進させ、筋肉の回復を促す効果があります。
×
環状叩打法は上下肢に用います。
リズムによって神経・筋を興奮させたり、鎮静させたりできます。
足部には用いないので今回は違います。
×
両手を使って揉捏していきます。
筋肉内の循環促進や、腹部に行えば胃腸機能亢進を図れます。
×
牽引しながら振戦させます。
神経・筋の興奮を高めたり、胃腸の消化吸収を促進させたりします。
今回は痛みを鎮めたいので違います。
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02
症例では、足底腱膜が張るために足をつくのが辛いと訴えており、足底腱膜炎の緊張緩和を目的とした手技が行うことが想定されます。
指髁軽擦法とは、手を握り、示指から小指まで手背の基節や中節で手関節を回転しながら、なで、さする手技のことです。
手掌や足底など皮膚の厚いところや筋膜の硬いところに実施します。なので、これが正解であると考えられます。
環状叩打法は、術者は母指と示指とを開き、施術部位を挟み込むように両手で同時に叩打する手技のことです。主に上肢や下肢に用いられ、血行を促進し、麻痺した筋肉の回復を促します。
双手揉捏法は、同時に両手を用いて揉捏する手技のことです。主に肩部、腹部、上肢、下肢に用いられます。
牽引振せん法は、両手で患者の上肢または下肢を引っ張りながら振せんを加える手技のことです。神経や筋肉の機能を促進させる作用が期待できます。
マッサージでは、基本的に手技は求心性に行い、手技の種類は軽擦法、強擦法、揉捏法、叩打法、振せん法、圧迫法があります。特に軽擦法では血管やリンパ管の経路に沿って末梢から心臓に向かって求心性に行います。
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03
症例の患者は、足底腱膜が張り、
足を着くのが辛くなったと訴えています。
足底腱膜の柔軟性を維持するために
マッサージを行うことが想定されます。
指髁軽擦法は、
握った手の、親指以外の4本の指の背面で
患部をなでる方法です。
足の裏をはじめ、背中などに用いられますので、
これが正解であると考えられます。
環状叩打法は、上下肢に用いられ、
両手の母指と示指で輪を作り、
施術部位を挟みこむようにして行います。
双手揉捏法は、腹部などに用いられ、
同時に両手を用いて揉む方法です。
牽引振せん法は、指などに用いられ、
親指と示指でつまみ、軽く震わせながら、
手を引き抜く方法です。
ヨーロッパで発祥したとされるマッサージは、
オイルやパウダーを用い、
皮膚に直接、求心性に施術を行います。
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