あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問34
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
肩関節の運動痛があり、インピンジメント徴候陽性の場合、局所治療穴として最も適切なのはどれか。
- 肩中兪
- 巨骨
- 臑会
- 中府
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この過去問の解説 (3件)
01
インピンジメント徴候が陽性の場合、腱板炎、肩峰下滑液包炎などが疑われます。腱板では主に棘上筋が障害されます。
肩中兪は、手の太陽小腸経の経穴であり、上背部
第7頸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方2寸にあります。この経穴に関連する筋肉は僧帽筋です。
巨骨は、手の陽明大腸経の経穴であり、鎖骨の肩峰端と肩甲棘の間の陥凹部にあります。この経穴に関連する筋肉は棘上筋です。主に肩峰下滑液包炎や腱板炎で用いられるため、これが正解であると考えられます。
臑会は手の少陽三焦経の経穴であり、上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方3寸にあります。この経穴に関連する筋肉は三角筋や上腕三頭筋です。
中府は手の太陰肺経の経穴であり、前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸にあります。この経穴に関連する筋肉は小胸筋です。
このような症例問題と治療部位としての経穴を解くためには、疾患ごとに障害されている部位の特定、経穴の位置、関連している筋肉を理解する必要があります。解剖学、各論、経穴をしっかりおさえておきましょう。
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02
インピンジメント徴候とは、
肩関節における、衝突性の疼痛障害の症状で、
上腕骨頭の肩峰部分と、肩甲骨の烏口突起の隙間にある
棘上筋や、
また、その周囲の滑液包などの軟部組織が、
骨と骨に挟まれることによって発症する、
インピンジメント症候群と呼ばれる病態です。
よって、棘上筋上にある巨骨を選択すればOKです。
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03
インピンジメント徴候は、
腱板損傷や肩峯下滑液包炎がみられる場合に
陽性となります。
肩中兪は、手の太陽小腸経の経穴です。
上背部、第7頸椎棘突起下縁と同じ高さで、
後正中線の外方2寸にとります。
僧帽筋などに関連することから肩こりなどに
用いられます。
巨骨は、手の陽明大腸経の経穴です。
肩周囲、鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部にとります。
棘上筋が関連しており、
主に肩周囲の痛みや炎症などに用いられます。
局所治療穴として、
最も適切なものを選びますので、
これが正解であると考えられます。
臑会は、手の少陽三焦経の経穴です。
上腕後面、三角筋の後下縁で、
肩峰角の下方3寸にとります。
頭痛や、三角筋、上腕三頭筋に関連することから、
上肢痛などに用いられます。
中府は、手の太陰肺経の経穴です。
鎖骨下窩、烏口突起の内縁、
腋窩動脈拍動部にある
雲門の下1寸にとります。
肺の募穴であり、
呼吸器系の症状などに用いられます。
取穴部位について、
図もみながら振り返っておきましょう。
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