あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問36
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
K・ボンネットテスト陽性患者への病態説明として適切なのはどれか。
- 股関節が加齢のため変形しています。
- 腰の椎間板が飛び出して神経を圧迫しています。
- 硬くなったお尻の筋肉が坐骨神経を締め付けています。
- 太ももの前側の筋肉が緊張して股関節の動きが悪くなっています。
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この過去問の解説 (3件)
01
K・ボンネットテストが陽性の場合、梨状筋症候群が疑われます。梨状筋症候群は梨状筋の過緊張により坐骨神経を圧迫し、下肢症状を引き起こします。
退行性変性により関節の変形が伴うのは、変形性股関節症が疑われます。徒手検査ではパトリックテストが陽性となります。
椎間板が飛び出して神経を圧迫するのは、椎間板ヘルニアが疑われます。徒手検査では、SLRテスト、ラセーグテスト、ボンネットテストなどが陽性となります。
殿部にある筋肉が硬くなった時に坐骨神経が圧迫されるのは、梨状筋症候群が疑われるため、これが正解であると考えられます。
大腿前面の筋肉が緊張して股関節の動きが悪くなるのは、大腿直筋が短縮していることが考えられます。徒手検査ではトーマステスト、エリー徴候が陽性となります。
各種徒手検査で陽性となった場合に疑われる疾患について、しっかり復習しておきましょう。
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02
K.ボンネットテストは、梨状筋症候群のテストです。
梨状筋の筋緊張による坐骨神経の絞扼性神経障害となります。
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03
K・ボンネットテストは、
梨状筋症候群を鑑別するテストです。
股関節が加齢のため変形していると説明するのは、
変形性股関節症などが疑われる場合などが考えられます。
腰の椎間板が飛び出して
神経を圧迫していると説明するのは、
腰椎椎間板ヘルニアが疑われる場合などが考えられます。
硬くなったお尻の筋肉が
坐骨神経を締め付けていると説明するのは、
梨状筋症候群が疑われる場合ですので、
これが正解であると考えられます。
太ももの前側の筋肉が緊張して
股関節の動きが悪くなっていると説明するのは、
変形性股関節症などの場合が考えられます。
患者に対して説明する際には、
理解しやすい言葉を選ぶ必要があります。
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