あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問37

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例に対し、罹患部への局所治療穴として最も適切なのはどれか。
「60歳の女性。家の大掃除で雑巾を絞るとき右肘に痛みを感じ、徐々に痛みは強くなった。トムゼンテスト陽性。」
  • 尺沢
  • 曲池
  • 小海
  • 曲沢

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この過去問の解説 (3件)

01

トムゼンテストが陽性の場合、上腕骨の外側上顆炎が疑われます。外側上顆炎は、前腕の伸筋群(短橈側手根伸筋、総指伸筋など)の腱や外側上顆部に炎症が生じることで痛みが誘発される疾患です。

選択肢1. 尺沢

尺沢は、手の太陰肺経の経穴であり、肘前部、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱外方の陥凹分にあり、この経穴に関連した筋肉は、上腕二頭筋です。

選択肢2. 曲池

曲池は、手の陽明大腸経の経穴であり、肘外側、尺沢と上腕外側上顆を結ぶ線上の中点にあります。この経穴に関連した筋肉は、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋です。外側上顆炎の罹患筋であるため、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 小海

小海は、手の太陽小腸経の経穴であり、肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部にあります。この経穴に関連した筋肉は、尺側手根屈筋です。

選択肢4. 曲沢

曲沢は、手の厥陰心包経の経穴であり、肘前面、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱内方の陥凹部にあります。この経穴に関連した筋肉は、上腕二頭筋です。

まとめ

このような症例問題と治療部位としての経穴を解くためには、疾患ごとに障害されている部位の特定、経穴の位置、関連している筋肉を理解する必要があります。解剖学、各論、経穴をしっかりおさえておきましょう。

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02

雑巾を絞る時の痛みといえば、

上腕骨外側上顆炎で、テスト法はトムゼンテストになります。

上腕骨外側上顆炎の原因筋は、

主に、短橈側手根伸筋ですが、

長短橈側手根伸筋、総指伸筋などの事もあります。

よって、この筋肉上にある経穴といえば、曲池となります。

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03

症例の女性は、絞る動作で右肘痛を生じ、

トムゼンテストは陽性でした。

トムンゼンテストは、

上腕骨外側上果炎を鑑別するテストです。

選択肢1. 尺沢

尺沢は、手の太陰肺経の経穴で、

肘の前部、肘窩横紋上、

上腕二頭筋腱外方の陥凹部にとります。

選択肢2. 曲池

曲池は、手の陽明大腸経の経穴で、

肘の外側、尺沢と上腕骨外側外果を結ぶ線の

中点にとります。

長橈側手根伸筋や、

上腕骨外側上果炎で炎症を起こすとされる

短橈側手根伸筋との関連がありますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 小海

小海は、手の太陽小腸経の経穴で、肘の内側、

肘頭と上腕骨内側上果の間の陥凹部にとります。

尺側手根屈筋と関連しています。

選択肢4. 曲沢

曲沢は、手の厥陰心包経の経穴で、

肘の前面、肘窩横紋上、

上腕二頭筋腱内方の陥凹部にとります。

上腕二頭筋と関連しています。

まとめ

経穴の位置と解剖を確認しておきましょう。

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