あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問48

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す病証に対して原穴に治療する場合、最も適切なのはどれか。
「75歳の男性。最近ひどい寝汗で、夜中に目が覚めると耳鳴りがする。日中は腰痛と難聴を自覚。舌質は紅、舌苔は少、脈は細数を認める。」
  • 太淵
  • 太白
  • 太渓
  • 太衝

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この過去問の解説 (3件)

01

症例の男性は、75歳で、ひどい寝汗、夜中の耳鳴りと

日中は腰痛と難聴を自覚されています。

舌質は紅、舌苔は少、脈は細数を認めるとのことから、

腎陰虚であることが考えられます。

選択肢1. 太淵

太淵は、肺経の原穴です。

選択肢2. 太白

太白は、脾経の原穴です。

選択肢3. 太渓

太渓は、腎経の経穴ですので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 太衝

太衝は、肝経の経穴です。

まとめ

原穴は、臓腑の原気が集まるところで、

異常がある場合は、原穴に反応がみられます。

参考になった数1

02

寝汗(盗汗)がみられるということは陰虚証であり、腰痛と難聴を自覚していることから腎の病証が疑われます。舌苔が少ということは虚熱、数脈ということは熱証、細脈ということは気虚の所見となります。

選択肢1. 太淵

肺経の原穴です。

選択肢2. 太白

脾経の原穴です。

選択肢3. 太渓

腎経の原穴であり、今回の症例は腎の病証が疑われるため、これが正解であると考えられます。

選択肢4. 太衝

肝経の原穴です。

まとめ

原穴については、以下の組合せをおさえる必要があります。また、認められる所見から疑われる臓腑病証を推論し、証を組み立てることがポイントとなります。

肝:太衝

心:神門

脾:太白

肺:太淵

腎:太谿

心包:大陵

胆:丘墟

小腸:腕骨

胃:衝陽

大腸:合谷

膀胱:京骨

三焦:陽池

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03

「75歳の男性。最近ひどい寝汗で、夜中に目が覚めると耳鳴りがする。日中は腰痛と難聴を自覚。舌質は紅、舌苔は少、脈は細数を認める。」

先ず、「寝汗」とは盗汗のことで、陰虚の症状です。

そして、「耳鳴り」「腰痛」「難聴」の症状は腎です。

舌質が紅、舌苔が少なく、脈が細ということから、熱証と判断できます。

以上のことを踏まえて、

原穴を選択するとすれば、

肝ー太衝

心ー神門

脾ー太白

肺ー太淵

腎ー太谿

心包ー大陵

胆ー丘墟

小腸ー腕骨

胃ー衝陽

大腸ー合谷

膀胱ー京骨

三焦ー陽池

腎の太谿になります。

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