あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問49

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す病証の治療方針として最も適切なのはどれか。
「29歳の女性。出産してから頭痛に悩まされるようになった。我慢できる程度の痛みだが、育児で疲れると症状は強くなる。舌質は淡、舌苔は薄白、脈は細弱を認める。」
  • 陰液を補う。
  • 気血を養う。
  • 寒邪を散らす。
  • 肝火を鎮める。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

症例の女性は、出産後より、

疲れると悪化する頭痛に悩まされるようになりました。

舌質は淡、舌苔は薄白、脈は細弱を認めており、

気血が不足していることが考えられます。

選択肢1. 陰液を補う。

陰液を補うのは、

陰液が不足している場合です。

選択肢2. 気血を養う。

症例の女性は、

気血不足が疑われていますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 寒邪を散らす。

寒邪を散らすのは、

体に寒邪の侵襲がある場合です。

選択肢4. 肝火を鎮める。

肝火を鎮めるのは、

肝火がみられる場合です。

まとめ

出産では、陰液や気を消耗し、

経絡の損傷などから気血の流れも悪くなりますので、

産後は病気にかかりやすい状態であると考えられます。

参考になった数1

02

出産後の頭痛というのは、気血両虚の特徴であり、舌質は淡、舌苔は薄白、脈は細弱ということは、気虚の所見が疑われます。また、疲れると症状強くなることも気虚の特徴とされます。総合的に気血両虚が疑われます。

選択肢1. 陰液を補う。

陰液とは、本質的に血と水のことで、陽気の活動を調節する作用があります

選択肢2. 気血を養う。

本症例は気血両虚が疑われるため、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 寒邪を散らす。

寒邪とは、気候が寒冷になる冬に出現する陰邪であり、陽気を損傷しやすくなります。

選択肢4. 肝火を鎮める。

肝火とは、肝鬱気滞の状態が長く続いて熱を帯びている状態を指します。肝火が経絡に沿って上逆して起こることを肝火上炎と言います。

まとめ

出産では陰液や気を消耗し、気血の流れも悪くなり、気血両虚となりやすくなります。

参考になった数0

03

「29歳の女性。出産してから頭痛に悩まされるようになった。我慢できる程度の痛みだが、育児で疲れると症状は強くなる。舌質は淡、舌苔は薄白、脈は細弱を認める。」という症状の中から、

先ず、「出産後の頭痛」ということなので、気血両虚による頭痛と考えられます。

そして「疲れると症状が強くなる」ということから気虚の症状と判断でき、

「舌質が淡」「舌苔が薄白」「脈は細弱」ということから、これも気虚とみなすので、

総合して、気血両虚の症状と判断します。

参考になった数0