あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問50
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す病証の治療方針として最も適切なのはどれか。
「48歳の男性。昨夜から急に頭痛が起こり、今日になって発熱し、汗をかくようになった。舌質は紅、脈は浮数を認める。」
「48歳の男性。昨夜から急に頭痛が起こり、今日になって発熱し、汗をかくようになった。舌質は紅、脈は浮数を認める。」
- 風邪を散らす。
- 肝陽を降ろす。
- 腎陰を養う。
- 痰熱を除く。
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この過去問の解説 (3件)
01
発熱、発汗、舌質は紅からは陰虚、脈は浮数ということは表証をあらわし、熱を帯びていることがわかります。このことから風邪の侵入が疑われます。
本症例は風邪に侵されいることが疑われるため、これが正解であると考えられます。
肝腎の陰液が不足すると肝の陽気が亢進します。これを肝陽上亢と言い、めまい、耳鳴り、頭痛などが起こります。この肝陽をおろすのは、肝の陽気が浮上している場合です。
腎陰とは、腎に貯蔵された精、腎精から化生された血、腎によって調整された津液による滋潤作用のことを指します。
痰湿が体内に貯留すると熱化して痰熱となります。痰湿とは、津液の停滞することでみられる病態を指します。
風邪は陽邪であり、軽揚性、開泄性、遊走性という特徴があります。
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02
「48歳の男性。昨夜から急に頭痛が起こり、今日になって発熱し、汗をかくようになった。舌質は紅、脈は浮数を認める。」という症状から、
先ず、「発熱」「発汗」から陰虚、
「舌質が紅」から陰虚、「脈が浮脈」から表証と判断できますが、
「急な頭痛」ということから、外感頭痛を疑い、
その後の発熱、舌質が紅ということから、熱証、
そして、浮脈ということから、表証と判断し、
風邪の侵入によるものと考えます。
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03
症例の男性は、昨夜急に頭痛を生じ、
朝になると発熱し汗をかくようになっていました。
舌質は紅、脈は浮数を認めており、
風邪の侵入が示唆されます。
症例の男性は、
風邪に侵されていることが疑われますので、
治療方針として風邪を散らすのは適切であり、
これが正解であると考えられます。
肝陽を降ろすのは、
肝の陽気が浮上している場合です。
腎陰を養うのは、
腎陰が不足している場合です。
痰熱を除くのは、
痰湿が熱を伴い、痰熱を生じている場合です。
衛気は、体内に邪気の侵入を防いでいます。
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