あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午後 問52
この過去問の解説 (3件)
痹証(ヒショウ)とは、
正気不足による防御作用の低下から、外邪が侵入し、
気血が滞ることによって生じる痛みや痺れ、麻痺などの症状を言います。
慢性関節リウマチや、変形性膝関節症、坐骨神経痛などがこれに当てはまります。
この痹証は、
風による、行痹(風痹)、
寒さによる、痛痹(寒痹)、
湿気による、着痹(湿痹)、
熱さによる、熱痹に分けられます。
痹とは、滞って通じないことを指します。風邪、寒邪、湿邪、熱邪といった外邪が整体を侵襲して経絡を阻滞させると気血の運行が悪くなり、肌肉、筋肉、関節などに疼痛、知覚鈍麻、重だるさ等の症状とともに、関節の腫脹、変形、機能障害を引き起こします。
風邪により、遊走性の疼痛を引き引き起こすことを指します。
寒邪により、肌肉、関節部が冷えて痛みを引き起こすことを指します。
湿邪により、固定性の関節部に重だるさ、雨天時の痛みの増強を引き起こすことを指します。なので、これが正解であると考えられます。
熱邪により、津液が損傷され経絡の阻滞し、四肢の関節部の疼痛、局所の発赤、腫脹、熱感が起こります。
痹証の弁証には、風・寒・湿・熱邪、それぞれの特徴を理解することが重要です。風邪が強いものは行痹、寒邪が強いものは痛痹、湿邪が強いものは着痹、熱邪による関節部の腫脹・発熱・発赤等があれば熱痹と、それぞれの特徴をおさらいしておきましょう。
筋・骨格系の痛みは、痺症といわれ、
行痺(風痺)、痛痺(寒痺)、着痺(湿痺)、熱痺に
大別されます。
行痹は、主に風邪によるもので、
その部位が変化する痛みです。
痛痹は、おもに寒邪によるもので、
冷えた環境で悪化する、強い固定性の痛みです。
着痹は、湿邪によって生じ、
固定性の重だるい痛みを特徴としていますので、
これが正解であると考えられます。
熱痹は、熱邪などが原因となるもので、
熱証を伴い、冷やすと軽減します。
頑痺は、病の長期化により、
骨や関節が変形し治りにくいものです。
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