あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問59

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

「15歳の女子。主訴は倦怠感。最近、無気力で食欲がなく痩せた。少し動くと息切れがするが胸痛はない。朝起きるのがつらく、立ちくらみもする。脈は弱を認める。」
医療機関で最初に行うべき検査はどれか。
  • 血圧測定
  • 心電図検査
  • 胃内視鏡検査
  • スパイロメトリー

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この過去問の解説 (3件)

01

15歳女子、倦怠感、無気力、朝起きるのがつらい、立ちくらみの症状から起立性調節障害が疑われます。

選択肢1. 血圧測定

起立性調節障害が疑われる場合、最も簡便な検査として血圧の測定があります。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 心電図検査

息切れがみられるが胸痛はないため、心臓疾患に罹患している可能性は低いと考えられます。なので、検査の優先順位は低いと思われます。

選択肢3. 胃内視鏡検査

食欲がなく、体重の減少がみられますが、年齢的にも胃がんなどの消化器系の悪性腫瘍は考えにくいです。また、その他の消化器系の症状は認められないため、他の選択肢よりも優先順位は低いと思われます。

選択肢4. スパイロメトリー

息切れがみられるが胸痛はなく、その他の呼吸器に関する症状が認められないため、他の選択肢よりも優先順位は低いと思われます。

まとめ

起立性調節障害において血圧を測定する際、立位状態での血圧も測定することで、起立性低血圧を検査することが出来ます。この検査をシェロング試験とも呼び、仰臥位での血圧より、立位3~5分後の最高血圧が20mmhg以上低下していれば、起立性低血圧が疑われます。

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02

「15歳の女子。主訴は倦怠感。最近、無気力で食欲がなく痩せた。少し動くと息切れがするが胸痛はない。朝起きるのがつらく、立ちくらみもする。脈は弱を認める。」

この問題は、西洋医学的に考えても、

立ちくらみ、息切れがあり、朝起きるのがつらく、脈が弱いということで、

低血圧を疑い、先ずは、血圧測定を考えます。

一方、東洋医学的にも、これは虚証で、

特に、

「無気力」「疲れやすい」「立ちくらみ」「脈弱」

というキーワードから気虚の症状とわかります。

優先順位が最も高い検査としては、

やはり血圧測定となります。

この問題では、東洋医学的に考えるよりも、

西洋医学的に考えた方が、回答を導きやすいでしょう。

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03

症例の15歳の女子の主訴は倦怠感で、

最近、無気力で食欲がなく痩せ、

少し動くと息切れがするが胸痛はないとのことでした。

さらに、朝は起きるのがつらく、

立ちくらみもするとのことでした。

患者の年齢や症状から、

起立性調節障害が疑われます。

また、脈は弱を認めるとのことから、

気血不足であることが示唆されます。

ここでは医療機関で最初に行う検査を考えます。

選択肢1. 血圧測定

朝起きるのが辛く、立ちくらみもするとのことから、

まず血圧測定を実施するのが適切であり

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 心電図検査

少し動くと息切れがするが、胸痛はないとのことから、

心電図検査の優先順位は高くないと考えられます。

選択肢3. 胃内視鏡検査

食欲が低下し、痩せているとのことですが、

胃痛などの症状はなく、

胃内視鏡検査の優先順位は高くないと考えられます。

選択肢4. スパイロメトリー

息切れがするとのことですが、胸痛などもなく、

スパイロメトリー検査の優先順位は

高くないと考えられます。

まとめ

起立性調節障害の診断の際は、

血圧や脈拍測定を行う新起立試験や、

血液検査や心電図、レントゲン撮影などを行います。

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