あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問61
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
「75歳の男性。1週間前に右顔面部に痛みが出現し、5日前から右耳介前方からオトガイ部にかけて水疱が出現した。鼻唇溝に左右差はない。医師からはウイルスが原因の疼痛と言われた。」
最も疼痛を増悪させるのはどれか。
最も疼痛を増悪させるのはどれか。
- 閉眼
- そしゃく
- えん下
- 発声
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この過去問の解説 (3件)
01
「75歳の男性。1週間前に右顔面部に痛みが出現し、5日前から右耳介前方からオトガイ部にかけて水疱が出現した。鼻唇溝に左右差はない。医師からはウイルスが原因の疼痛と言われた。」
「右耳介前方からオトガイ部にかけての水疱」ということで、三叉神経における帯状疱疹と考えられます。
これは、加齢による免疫力の低下により引き起こされる場合も多く、「75歳」という高齢条件は、判断要因となります。
よって、三叉神経の支配領域である、咀嚼筋部分を動かせば疼痛は誘発されます。
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02
右耳介前方からオトガイ(下顎)にかけての水泡が認められたこと、医師からの診断でウイルスが原因であることから帯状疱疹が考えられます。鼻唇溝に左右差がないことから顔面神経麻痺は生じておらず、オトガイに痛みがみられることから三叉神経の第3枝(下顎神経)の領域が障害されていることが考えられます。
閉眼に関する筋肉は眼輪筋であり、顔面神経により支配されています。
咀嚼筋は三叉神経の枝である下顎神経により支配されています。他の選択肢と比べて、咀嚼運動は三叉神経が関与しているため、疼痛を増悪させる可能性があり、これが正解であると考えられます。
嚥下には複数の神経が関与しています。特に飲み込む動作には、舌咽神経・迷走神経などが関与しています。
声帯筋は迷走神経の枝である反回神経により支配されています。
帯状疱疹ウイルスは神経細胞に潜伏し、免疫力の低下したときに回帰発症します。特に高齢者で免疫力が低下する際に認められることが多いです。
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03
症例の高齢男性は、ウイルスを原因とする右顔面痛があり、
右耳介前方からオトガイ部にかけて水疱が出現しています。
鼻唇溝に左右差はないことから、
麻痺は生じていないと考えられます。
水疱の出現部位は、三叉神経(下顎神経)の支配領域です。
閉眼に作用する筋は、
顔面神経に支配されている、
眼輪筋です。
三叉神経は、咀嚼筋を支配しており、
そしゃくすることにより、
疼痛を増悪させる可能性がありますので、
これが正解であると考えられます。
えん下には、舌筋をはじめ、
多くの筋が関与しており、
舌下神経などが支配しています。
発声には、輪状甲状筋など、
いくつかの筋が作用しており、
迷走神経などが支配しています。
ウイルスが原因で、
痛みを伴う水疱が生じる疾患としては、
帯状疱疹が考えられます。
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