あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問76
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
下腿への圧迫法の刺激を伝える一次求心性ニューロンが、二次求心性ニューロンにシナプスを形成するのはどれか。
- 脊髄前角
- 延髄
- 中脳
- 視床
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この過去問の解説 (3件)
01
下腿への圧迫は、筋紡錘や腱紡錘が刺激されるので、深部知覚として伝えられます。
感覚神経の求心性の上行性伝導路は、一次ニューロンと二次ニューロンと、三次ニューロンの三つで構成されていて、
このうち、精細な触覚(皮膚感覚)と、深部感覚(後索路)は、延髄で二次ニューロンに交代し、ここで交叉して、内側毛帯を通って、視床で三次ニューロンに交代します。
一方、
大まかな触覚(前脊髄視床路)と、温痛覚(外側脊髄視床路)は、
脊髄の後角で、二次ニューロンに交代し、ここで交叉して、脊髄側索より視床まで上行し、
三次ニューロンに交代します。
一次ニューロンがどこで交代するか、また、どこで交叉するのかを覚えましょう。
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02
圧迫法ということで、触圧覚として脳に伝導されます。触圧覚の伝導路は長後索路を通過して大脳の中心後回に伝わります。
触圧覚の一次ニューロンは脊髄神経の後根神経節を通過して、脊髄の後索に入り、そのまま同側を上行して、延髄の後索核で二次ニューロンとシナプスを形成します。その後、交叉して反対側の脳幹部で内側毛帯を形成し、視床で三次ニューロンとシナプスを形成して大脳に至ります。
脊髄前角には、運動ニューロンが関与します。
触圧覚の一次ニューロンは延髄にある後索核にて二次ニューロンとシナプスを形成しますので、これが正解であると考えられます。
中脳にある黒質からはドパミンが分泌され、錐体外路系に関与します。
嗅覚以外のあらゆる感覚は視床を経由して大脳皮質に伝導します。触圧覚において、二次ニューロンが三次ニューロンとシナプスを形成する場所となります。
識別可能な触圧覚や深部感覚の伝導路は長後索路、温痛覚の伝導路は外側脊髄視床路、大まかな触圧覚の伝導路は前脊髄視床路となります。それぞれの感覚に関与する伝導路の詳細について復習しておきましょう。
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03
下腿への圧迫法の刺激は、
触覚・固有覚として脳に伝導されます。
脊髄前角は、
大脳皮質からの刺激を運動神経に伝達します。
一次求心性ニューロンは、延髄に入ると、
二次求心性ニューロンにシナプスを形成しますので、
これが正解であると考えられます。
中脳は、錐体外路性運動の中継などに関与しています。
視床では、二次求心性ニューロンが
三次求心性ニューロンにシナプスを形成します。
温痛覚を伝導するのは、脊髄視床路で、
一次時ニューロンは脊髄後角でシナプスを作ります。
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