あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午後 問79
この過去問の解説 (3件)
ハンス・セリエは、オーストリアの生理学者で、「ストレス学説」で有名です。
ストレスがかかると、
先ず下垂体から副腎に対して、
ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌され、
それを受けた副腎から、副腎皮質ホルモンが分泌されます。
ストレス反応は、
第一期の警告反応期と、
第二期の抵抗期、
第三期の疲憊期(長く続く抵抗期に疲弊して、ストレス反応が維持できなくなる状態)
に分けられています。
ストレス学説とは、外傷、物理化学的刺激、精神的刺激などに対し副腎皮質ホルモンが主体となって生体の反応を起こすことで、この反応を汎適応症候群といいます。第1期(警告反応期)、第2期(抵抗期)、第3期(疲憊期)の3期に分けられます。
小脳は姿勢制御などの運動機能に関与しており、ストレス学説への関与はありません。
下垂体ー副腎皮質系の反応が異常になると、副腎皮質ホルモン分泌のバランスが崩れ、生体のもつ適応能力と相まって疾病状態になります。なので、これが正解であると考えられます。
寒冷、酷暑、外傷、精神的刺激などが生体に加わると副腎髄質からアドレナリンが分泌され交感神経を刺激し、その支配している器官を変化させる反応が起こります。これを緊急反応といいます。
ストレス学説は副腎皮質ホルモンが関与しているため、副交感神経は関係しません。
他に、あん摩・マッサージ・指圧に関する作用機転としては、ホメオスタシス、緊急反応、ゲートコントロール説などがあります。
ハンス・セリエは、
外部環境からの刺激に適応しようとする反応が
ストレスであると考えました。
小脳は、脳幹の後方、後頭葉の下部に位置し、
運動機能の統合などに関与しています。
下垂体は、脳底部にあり、
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌します。
ACTHは、副腎皮質ホルモンを分泌させ、
人体を保護するように作用します。
ストレス学説においては、
下垂体と副腎皮質との関連が
主要な役割を果たしているといえますので、
これが正解であると考えられます。
ストレスにさらされることにより、
交感神経が刺激され、
副腎髄質からアドレナリンが分泌されます。
ストレスにさらされる場合、
副交感神経の働きは低下します。
ストレスが加わると、警告反応期、
抵抗期、疲弊期と状態が変化していきます。
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