あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問7
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
感染症法における5類感染症の特徴として最も適切なのはどれか。
- 致命率が高く危険な疾患
- 特定の職業への就業で集団発生を起こす疾患
- 動物、飲食物を介して感染する疾患
- 発生動向を把握すべき疾患
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、感染症法における5類感染症の基礎知識が問われています。
5類感染症は、感染症の中でも発生動向の把握が必要とされる疾患群です。
致命的な感染症や強制的な入院が必要なものではありません。
この問題で5類感染症の特徴や分類について正確に理解しましょう。
「致命率が高く危険な疾患」は1類感染症や2類感染症に該当する特徴です。
5類感染症は、致命率が高いものではなく、発生動向を把握して適切な対策を取ることが重視される疾患群です。
この選択肢は不正解です。
「特定の職業への就業で集団発生を起こす疾患」は3類感染症に該当します。
3類感染症には、食中毒など特定の職業や環境で集団発生を引き起こす疾患が含まれます。
この選択肢は不正解です。
「動物や飲食物を介して感染する疾患」は主に4類感染症の特徴です。
この選択肢は不正解です。
5類感染症の特徴は、発生動向を把握して適切な対応を取ることが重要とされる疾患です。
強制的な措置は取られませんが、報告が必要とされています。
この選択肢が正解です。
5類感染症は、致命的な感染症や強制的な措置が取られるものではありません。
発生動向を監視し、適切な対策を講じることが重視されている感染症です。
発生動向を把握するために、医師は症例を報告する義務があり、感染症の拡大を防ぐことが目指されています。
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02
感染症の分類としては、
1類感染症が、
国外の感染症で、最高レベルの感染力と危険性のあるもの
(エボラ出血熱、ラッサ熱、マールブルグ病、南米出血熱など)
2類感染症が、
1類に次ぐ危険レベルの感染症
(ジフテリア、ポリオ、鳥インフルエンザ、SARS、MERS、結核など)
3類感染症が、
危険性は高くはないが、集団感染するもの
(コレラ、腸チフス、パラチフス、O-157、細菌性赤痢など)
4類感染症が、
動植物や飲食物からの感染症
(マラリア、狂犬病、デング熱、ツツガムシ病、日本脳炎など)
5類感染症が、
感染拡大を防ぐべき感染症
(麻疹、風疹、梅毒、インフルエンザ、肝炎、破傷風など)
となっています。
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03
近年、コロナウイルスが新型インフルエンザ等感染症と同じ分類に移行したことで
感染症の分類というのが注目される機会が増えました。
感染症は1類から5類、新型インフルエンザ感染症、指定感染症、新感染症と分類され
1類感染症が危険度が高くなっています。
それをふまえて設問の選択肢を見てみましょう。
1類や2類感染症に当てはまります。
致死率や重篤性が極めて高く、危険な感染症です。
1類はエボラ出血熱、ペストなどが分類され
2類は結核、SARS、MERS、鳥インフルエンザなどが分類されます。
特定の職業で感染する病原体は3類に分類されます。
簡単に言うと、レストラン(飲食店)などでの感染です。
危険性はそれほど高くないものの集団で感染するため
3類感染症を確認した医師は保健所から知事に届け出る必要があります。
O157やコレラ、赤痢などがこれに当たります。
4類感染症がこれに当たります。
狂犬病、マラリア、デング熱は動物や飲食物を介して人に感染します。
コロナやインフルは5類に相当し
国が発生調査等を行い、国民や医療関係者に提示します。
理由として、国民に公開することによって感染拡大を防ぐ目的があります。
人と接する職業のため感染症を正しく理解しておく必要があります。
また患者さまや利用者さまに感染防止を促すだけでなく
体調管理面でのアドバイスや
相手と自分の体を守るための正しい判断ができるようになります。
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