あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問15
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
上肢の骨格について正しいのはどれか。
- 尺骨神経溝は上腕骨内側上顆の後面にある。
- 上腕骨小頭は上腕骨滑車の内方にある。
- 橈骨頭は橈骨の遠位端である。
- 母指は基節骨を欠く。
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この過去問の解説 (3件)
01
上肢骨は、肩甲骨と鎖骨を含む「上肢帯」と、
上腕骨、橈骨、尺骨、手根骨、中手骨、指骨を含む「自由上肢骨」に分けられます。
尺骨神経溝は、上腕骨内側上顆の後面を通り、尺骨神経を通します。
上腕骨小頭は、上腕骨外側上顆の下にあるので、上腕骨滑車の外側に位置します。
橈骨頭は、近位端にあり、円盤状で、上腕骨小頭とともに、腕橈関節を作ります。
母指にないのは、中節骨です。基節骨と末節骨で構成されます。
骨の解剖では、圧痕や結節、~稜や、~窩、~頚や滑車などを覚えておきましょう。
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02
この問題は、上肢の骨格構造に関する解剖学的知識を問うものです。
骨の名称とその位置関係に関して細かい知識が求められる問題です。
尺骨神経は上腕骨の内側上顆の後面を通過します。
この部位はくぼみとなっていて尺骨神経溝と呼びます。
肘部でこの神経が圧迫されると、痺れや痛みを引き起こすことがあるため、医学的に重要な部分です。
この選択肢が正解です。
上腕骨小頭(capitulum)は上腕骨の外側(橈骨側)に位置しています。
上腕骨滑車(trochlea)はその内方(尺骨側)にあります。
したがって、上腕骨小頭が滑車の内方にあるという記述は誤りです。
橈骨頭(radial head)は橈骨の近位端に位置して肘関節を構成する部分です。
橈骨の遠位端には橈骨茎状突起があります。
したがって、この選択肢は誤りです。
母指(親指)は他の指と同様に基節骨(proximal phalanx)が存在します。
存在しないのは中節骨で基節骨と末節骨の2本の骨で構成されています。
したがって、この選択肢は不正解です。
上肢の骨格に関して正しい記述は「尺骨神経溝が上腕骨内側上顆の後面にある」です。
他の選択肢は骨の位置関係や構造についての誤りが含まれています。
この問題に限らず、全身の解剖学的知識は正確に覚えるようにしましょう。
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03
治療するため体を知るにあたって一番基礎となる解剖学。
ここは落とさないようしっかりと覚えておきましょう。
正解です。
尺骨神経溝は上腕骨滑車と内側上顆の間に位置します。その名の通り、尺骨神経が通過します。
通称ファニーボーンと言われる肘をぶつけた時の痛みは、この尺骨神経が尺骨神経溝の部分で刺激されて引き起こされます。
不正解です。
上腕骨小頭は上腕骨滑車の外方に位置します。
つまり尺骨神経溝の逆側になります。
併せて覚えておきましょう。
不正解です。
橈骨頭は橈骨の近位端に位置します。
悩んだときは、骨”頭”(こっとう)は近位に位置すると覚えておきましょう。
不正解です。
母指は中節骨を欠きます。
手部、足部には骨が多く、似た名前が複数あります。
注意して覚えましょう。
解剖は位置関係や名前など語呂合わせで覚えるとスムーズに記憶できます。
今回の選択肢、母指の骨で言うと、
「母(母指)校は期(基節骨)末(末節骨)テスト中止(中手骨)」など、自分なりの覚え方を見つけておくと忘れにくくなりますよ。
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