あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問18
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
頭頸部の筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
- 咬筋 ――――― 舌下神経
- 広頸筋 ―――― 顔面神経
- 胸鎖乳突筋 ―― 迷走神経
- 肩甲舌骨筋 ―― 下顎神経
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、頭頸部の主要な筋肉とそれを支配する神経との正しい組み合わせを問うものです。
筋肉の名前と神経の対応関係をしっかり理解していることが求められます。
解剖学的知識を整理するのによい設問です。
咬筋は、咀嚼に関与する筋肉の一つです。
咬筋は主に下顎の運動を行いますが、これを支配するのは下顎神経(三叉神経の第三枝)です。
一方、舌下神経は舌の運動に関与しています。
この組み合わせは不正解です。
広頸筋は、首の前面に位置する浅層の筋肉です。
この筋肉は皮膚の緊張を調整して顔面の表情にも影響を与えます。
広頸筋を支配する神経は顔面神経です。
この組み合わせが正解です。
胸鎖乳突筋は、首を回す動作や頭を傾ける際に活動する筋肉です。
この筋肉は、副神経と頸神経叢の枝により支配されています。
一方、迷走神経は内臓の機能を調節する神経です。
胸鎖乳突筋を支配していないため、この組み合わせは不正解です。
肩甲舌骨筋は、首に位置して舌骨を下げる働きを持つ筋肉です。
この筋肉は頸神経叢から分岐する頸神経ワナによって支配されています。
下顎神経は主に咀嚼筋を支配しています。
この組み合わせは不正解です。
この問題では、各筋肉と支配神経の対応関係を正確に理解しておくことが重要です。
神経の種類は多く大変ですが、少しずつ神経と対応する筋肉を覚えていきましょう。
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02
顔面部における支配神経は、顔面神経と下顎神経があり、
頚部の支配神経は、顔面神経や下顎神経以外にも、
副神経や頸神経叢などが入ってくるので、ややこしいところです。
咬筋の支配神経は、下顎神経(三叉神経第3枝)です。
因みに、
下顎神経は、他にも、
側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋なども支配します。
広頸筋の支配神経は、顔面神経です。
顔面神経は、他にも、
眼輪筋、頬筋、口輪筋などの表情筋などがあり、顔面周囲の比較的多くの筋肉を支配しています。
胸鎖乳突筋の支配神経は、副神経と、頸神経の二重支配となっています。
肩甲舌骨筋の支配神経は、頸神経ワナです。
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03
筋肉や骨と同じく
重要になってくる解剖学が”神経支配”です。
神経と筋肉を覚えておくことで
麻痺や神経障害による痛みなどを判別し、治療することが可能です。
舌下神経に支配される筋肉は
オトガイ舌筋、舌骨舌筋、茎突舌筋、小角舌筋、上縦舌筋、下縦舌筋、横舌筋、垂直舌筋
となります。
舌の動きをつかさどる神経なので
咀嚼時に顎関節を安定させる、咬筋は支配しません。
咬筋の神経支配は下顎神経(三叉神経の第三枝)となります。
顔面神経は少し複雑で
運動をコントロールする神経線維は固有顔面神経
知覚などに作用する副交感性線維と知覚性線維は中間神経と呼ばれます。
広頸筋は顔面神経頚枝に支配されます。
胸鎖乳突筋は副神経と頚神経で支配されます。
副神経は胸鎖乳突筋のほか、僧帽筋を支配し、首を動かす筋肉に関連しています。
頚神経はその名の通り頚椎から出ている神経です。
頚神経から出た神経(頚神経叢)は頚や顔などの様々な部分に分布します。
下顎神経はその名の通り下顎に位置します。
下部に位置する口腔内(下の歯、したく散るなど)と、下の前2/3、咀嚼筋の動きを支配します。
肩甲舌骨筋の神経支配は頚神経ワナとなります。
神経系は複雑で覚えるのも難しいです。
ただ文章を読んだだけでは暗記しにくいため
イラストや塗り絵のように色分けして覚えるなどすると
頭に残りやすく、お勧めです。
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