あん摩マッサージ指圧師 過去問
第32回(2024年)
問20 (午前 問20)

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 問20(午前 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

食道について正しいのはどれか。
  • 粘膜は単層円柱上皮からなる。
  • 胸郭上口に生理的狭窄部がある。
  • 後面に気管膜性壁が接する。
  • 食道裂孔を迷走神経とともに通過する。

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この過去問の解説 (3件)

01

食道については、先ず

 

長さが25㎝で、C6からT11の高さに位置し、

気管の背側にあります。

 

そして、狭窄部位が3か所あり、
・食道起始部C6
・気管分岐部T5
・横隔膜貫通部T10
となっています。

 

上半分が骨格筋で、
下半分が平滑筋となっていて、
輪状咽頭筋によって、絞められています。

 

粘膜は、重曹扁平上皮です。
 

選択肢4. 食道裂孔を迷走神経とともに通過する。

食道裂孔を通るのは、

食道

迷走神経

左横隔神経

です。

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02

この問題では、食道の構造および解剖学的特徴について問われています。

 

特に、食道の粘膜や周囲の構造、狭窄部の位置、迷走神経との関係などが問われています。

 

内臓の解剖学や消化器系について理解しましょう。

選択肢1. 粘膜は単層円柱上皮からなる。

食道の粘膜は重層扁平上皮から構成されています。

 

重層扁平上皮は、機械的な摩擦に強く、食物が通過する際に保護の役割を果たします。

 

単層円柱上皮は、胃や腸などの消化管で見られる特徴です。

 

消化吸収に適していますが、食道では適応されていません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 胸郭上口に生理的狭窄部がある。

食道には3つの生理的狭窄部があります。

 

・第一狭窄部

食道の入り口部分が第6頸椎部分

・第二狭窄部

気管支が交差する部分が第4~5胸椎部分

・第三狭窄部

食道裂孔部分が第4~5胸椎部分

 

胸郭上口には位置していないので不正解です。

 

選択肢3. 後面に気管膜性壁が接する。

食道の後面には脊椎が接しています。

 

気管膜性壁は食道の後面ではなく前面に接しています。

 

この選択肢は誤りです。

選択肢4. 食道裂孔を迷走神経とともに通過する。

食道は、横隔膜の食道裂孔を通過して腹腔に入ります。

 

この際、迷走神経も一緒に食道裂孔を通過します。

 

迷走神経は、消化管の運動や分泌に関与する重要な神経です。

 

この選択肢が正解です。

まとめ

この問題では、食道の生理的狭窄部や周囲の解剖学的関係、神経の分布などが問われました。

 

食道の解剖的な特徴を理解しておくことは、消化器系疾患の診断や治療において重要になります。

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03

食道と聞いて粗方の解剖的な知識を思い浮かべましょう。

神経、位置関係、関係してくる組織など、、、。思い出した知識が設問に当てはまるか、問題を見てみましょう。

選択肢1. 粘膜は単層円柱上皮からなる。

食道の粘膜は比較的丈夫で滑らかな重層扁平上皮細胞からなり、食べ物をスムーズに通したり、食道が傷つかないように守る役割があります。

選択肢2. 胸郭上口に生理的狭窄部がある。

狭窄部は3か所あります。

第一狭窄部:食道の入り口部分が第6頸椎部分

第二狭窄部:気管支が交差する部分が第4~5胸椎部分

第三狭窄部:食道裂孔部分が第4~5胸椎部分

に位置します。

選択肢3. 後面に気管膜性壁が接する。

気管膜性壁とは気管の後面に位置するため、食道の後面ではありません。

選択肢4. 食道裂孔を迷走神経とともに通過する。

正しいです。

迷走神経は、気管支と心臓の後ろを通り食道の外側に出ます。

食道の下端に行くに従って

左迷走神経は食道の前面

右迷走神経は食道の後面

に沿って走行し、食道とともに横隔膜の食道裂孔を通って腹腔に入ります。

まとめ

「狭窄部はがんが起きやすい部分」「神経は食道だけじゃなく頭痛とも関連がある」など単体で分けで覚えるだけでなく、つながりも利用しておきましょう。

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