あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問21

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

肝臓は、

上面が横隔膜に接していて(無漿膜野)、
下面には、方形葉と尾状葉があり、中央に肝門ががあります。

 

そして、

肝鎌状間膜(肝円索や結合組織の膜)によって、右葉と左葉に分けられ、
右葉が大きく、左葉が小さくなっています。

 

因みに、肝門には、
固有肝動脈と、門脈、肝管が通り、

固有肝動脈は、腹部大動脈から腹腔動脈、総肝動脈を通って、固有肝動脈となります。

 

門脈には、上腸間膜静脈、下腸間膜静脈、脾静脈からの血液を集めた栄養豊富な血液が送られます。

 

肝管は総肝管となり、胆のう管と合流した後に、

総胆管となって、十二指腸乳頭に繋がります。

 

選択肢1. 肝冠状間膜により右葉と左葉に分かれる。

肝冠状間膜は、肝蔵の上面と後面を覆う膜になります。

 

選択肢3. 肝静脈は小網内を通る。

小網は、肝蔵下面を覆う腹膜で、胃と十二指腸へ繋がっています。

肝静脈は、肝蔵上部から出て、下大静脈に接続します。
 

選択肢4. 下面に無漿膜野がある。

無漿膜野は上面です。

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02

肝臓は解毒作用、体の代謝、そして胆汁の生成をするなどたくさんの働きをします。

肝臓だけでなく他の内臓の解剖も知っておくと体の異変が起きた場合、体のどこが問題になっているか判断し、対応できるようになります。

選択肢1. 肝冠状間膜により右葉と左葉に分かれる。

解剖学的に右葉、左葉に分ける線は肝鎌状間膜となります。

間違いやすい部分としてカントリー線というものがあり、この線は外科的に肝臓を右葉、左葉を分ける線です。

また、肝冠状間膜は肝臓を被う腹膜が、横隔膜を被う腹膜に移行するところとなります。

選択肢2. 肝鎌状間膜は肝円索を包む。

正しいです。

肝円索とは、ひも状の組織で肝門(臍と肝臓の下にある)をつないでいます。

肝臓の上面には肝鎌状間があり、その前面に肝円索が張り付いています。

選択肢3. 肝静脈は小網内を通る。

小網とは肝臓の下に位置し、肝静脈は肝臓の上を、肝動脈は肝臓の下を通るのでこの答えは肝動脈になります。

選択肢4. 下面に無漿膜野がある。

無漿膜野とは肝臓が腹膜に覆われておらず、横隔膜と直接接しているところです。

位置関係は肝臓の上面に位置し、選択肢の文章とは逆であることがわかります。

まとめ

内臓からの病気は重篤化したり、医師の指示のもと治療を行わなければいけない場合も多々あります。

患者さんから症状を聞いて内臓からの問題であるか、そうでないのかをしっかり把握し対応するため、各臓器の仕組みや作用なども覚えておきましょう。

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