あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問29

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

橋に存在する中枢はどれか。
  • 嚥下中枢
  • 嘔吐中枢
  • 排尿中枢
  • 対光反射中枢

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この過去問の解説 (3件)

01

脳幹の中枢としては、

 

中脳は、
対光反射と、姿勢反射の反射中枢

 

橋は、
下顎反射と、咬筋反射、角膜反射の反射中枢で、呼吸中枢であり、排尿中枢

 

延髄は、
咽頭反射(嘔吐反射)の中枢で、
呼吸と循環中枢

 

となっています。

参考になった数2

02

橋とは脳の一部で延髄の上部と中脳の下部、脳下垂体の後ろに位置します。

中枢神経系の様々な機能を果たし、いくつかの神経のスタート位置となっています。

呼吸の調整や大脳と小脳間の感覚伝達にも関係しています。

選択肢1. 嚥下中枢

嚥下中枢は延髄に存在し錐体路と錐体外路の影響を受けます。

中枢性での嚥下障害は

脳梗塞やパーキンソン病、痴呆などが原因になる場合があります。

 

選択肢2. 嘔吐中枢

嘔吐中枢は大脳直下の延髄に存在します。

その名の通り嘔吐中枢が刺激されると

消化器官内にある内容物を口から吐き出す動作が行われます。

選択肢3. 排尿中枢

こちらが正解です。

排尿中枢とは排尿動作を司り

橋や前頭葉にある高位中枢と仙髄にある下位中枢に分けられます。

膀胱に尿がたまり膀胱内圧が高まると

大脳皮質に情報が入り、排尿中枢に刺激が与えられます。

そして膀胱収縮筋を収縮させ外尿道括約筋を緩めて排尿に至ります。

選択肢4. 対光反射中枢

対光反射中枢は中脳のEdinger-Westphal核に存在します。

瞳孔に光を与えたときに瞳孔の収縮がみられる反射です。

まとめ

橋にはほかにも

顔や口腔内の知覚や咀嚼を司る三叉神経

眼球運動の外転神経

顔面神経や内耳神経なども存在し

それぞれが重要な神経となり、理解しておくことで症状への理解を深めることができます。

参考になった数1

03

この問題は、橋(脳幹の一部)に存在する中枢を理解しているかを問うものです。

 

脳幹は、生命維持に関わる重要な機能を担っています。

 

それぞれの中枢がどこに位置するかを正確に覚える必要があります。

選択肢1. 嚥下中枢

嚥下中枢は、延髄に位置しています。

 

嚥下反射は、口腔から咽頭、食道へと食べ物を送り込む重要な機能です。

 

その制御は延髄で行われているため、橋には存在しません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 嘔吐中枢

嘔吐中枢は延髄にあります。

 

嘔吐反射は、さまざまな刺激に反応して引き起こされる生理的反応です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 排尿中枢

排尿中枢はに存在しています。

 

排尿中枢は、排尿反射や膀胱の収縮を制御し、正常な排尿のプロセスに関与します。

 

よって、この選択肢が正解です。

選択肢4. 対光反射中枢

対光反射中枢は中脳に存在します。

 

対光反射は瞳孔が光に反応して収縮する反応です。

 

この選択肢は不正解です。

 

まとめ

橋に存在するのは排尿中枢です。

 

嚥下中枢や嘔吐中枢は延髄、対光反射中枢は中脳に位置しています。

 

中枢神経系の各機能に関する理解を深めましょう。

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