あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問30

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

白筋と比較した赤筋の特徴はどれか。
  • 疲労しやすい。
  • 収縮速度が遅い。
  • ミオグロビン量が少ない。
  • 瞬発的な運動に関与する。

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この過去問の解説 (3件)

01

白筋と赤筋はしばしば魚にたとえられます。

マグロなどの回遊魚(赤身魚)やクジラなどの哺乳類は赤筋

ヒラメなどの停滞し素早い動きを得意とする魚(白身魚)は白筋

それぞれの特徴をふまえた上で当てはまる選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 疲労しやすい。

赤筋は持久性に富み、疲労しにくいです。

長距離選手はこの赤筋繊維が多いと言われています。

選択肢2. 収縮速度が遅い。

白身魚(白筋)は俊敏な動きを得意とし

赤身魚(赤筋)は白身魚と比べると収縮速度が遅くなります。

選択肢3. ミオグロビン量が少ない。

ミオグロビンは赤筋繊維に多く含まれています。

ミオグロビンとは色素たんぱく質で赤筋の色はこれに由来します。

酸素を筋肉に多く蓄えるため赤筋にはこのミオグロビンが多く含有されます。

選択肢4. 瞬発的な運動に関与する。

瞬発的な動きに富んでいるのは

白身魚(白筋繊維)となります。

まとめ

それぞれの特徴を理解するためには文章で覚えるよりも

魚や動物で例えるなど、実在するものでイメージを膨らませておくと

さらに覚えやすく理解度も深まることがあります。

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02

この問題では、筋肉の「白筋」「赤筋」の違いを理解することが重要です。

 

特に、赤筋の特徴に関する正しい知識が問われています。

 

赤筋は持久力の高い運動に適しています。

 

また、ミオグロビン量などの点で白筋と異なる特徴を有しています。

選択肢1. 疲労しやすい。

赤筋は、ミトコンドリアが豊富で酸素を利用した代謝に優れています。

 

そのため、持久力に優れて疲労しにくいのが特徴です。

 

この選択肢は、白筋の特徴に当てはまります。

 

不正解です。

選択肢2. 収縮速度が遅い。

赤筋は、収縮速度が比較的遅いですが、長時間の運動を持続することが可能です。

 

これが持久力を必要とする運動に適している理由です。

 

白筋は瞬発力があり、収縮速度が速いですが、持続的な運動には向いていません。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. ミオグロビン量が少ない。

赤筋は多くのミオグロビンを含んでいます。

 

ミオグロビンは酸素を運搬・貯蔵する役割があります。

 

持久的な運動に適した赤筋には欠かせない成分です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 瞬発的な運動に関与する。

瞬発力を発揮するのは白筋の特徴です。

 

白筋は、短時間で大きな力を発揮できるものの、疲労しやすいため長時間の運動には向いていません。

 

赤筋は主に持久力のある運動に関与します。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

赤筋と白筋の特徴をまとめます。


1.赤筋

収縮速度→遅い

持久力→高い

発揮する力→小さい

 

2.白筋

収縮速度→速い

持久力→低い

発揮する力→大きい

 

相反する特徴を有していることを覚えておきましょう。

 

 

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03

赤筋(持久力、長距離走、まぐろ)
筋線維が細く、筋収縮は遅い、ミトコンドリアが多いので、ATPは有酸素系となります。グリコーゲンは少ないです。

 

白筋(瞬発的、短距離走、ひらめ)
筋線維が太く、筋収縮は早い、ミトコンドリアが少ないので、ATPは解糖系となります。グリコーゲンは多いです。

 

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