あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問36

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

悪性腫瘍はどれか。
  • 血管腫
  • 軟骨腫
  • 成熟奇形腫
  • 神経芽細胞腫

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この過去問の解説 (3件)

01

腫瘍の分類として、

良性は、上皮性と非上皮性に分けられ、

悪性は、上皮性と非上皮性に加えて、血液のものとに分けられます。

 

良性の上皮性腫瘍には、
乳頭腫や腺腫、

良性の非上皮性腫瘍は、〇〇腫となり、血管腫、軟骨腫、脂肪腫、筋腫などがあります。

 

一方、悪性の上皮性腫瘍には、
扁平上皮癌や腺癌、移行上皮癌など、

 

また、悪性の非上皮性腫瘍には、
骨肉腫、軟部肉腫、血管肉腫、神経膠腫、神経芽細胞腫などがあります。

 

血液の悪性腫瘍としては、
悪性リンパ腫や、骨髄腫、白血病などがあります。

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02

この問題は「腫瘍の分類」に関する問題です。


腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍に分類され、悪性腫瘍は周囲組織への浸潤性と転移性が特徴です。


各腫瘍の性質と、良性・悪性の分類を理解しているかどうかを問う問題です。

選択肢1. 血管腫

血管腫は、血管組織が異常増殖してできる腫瘍です。

 

通常は良性の腫瘍です。

 

増殖しても周囲の組織には浸潤せず、転移もしないため、悪性腫瘍とはされません。

 

したがって、この選択肢は不正解です。

 

選択肢2. 軟骨腫

軟骨腫は、軟骨組織にできる良性腫瘍です。

 

通常は緩やかに成長し、周囲組織への浸潤や転移は起こりません。

 

悪性腫瘍ではないため、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 成熟奇形腫

成熟奇形腫は、胎生期の異常発育で形成される腫瘍です。

 

その多くは良性です。

 

組織が成熟しているため悪性化は稀です。

 

よって、悪性腫瘍には該当しませんので、この選択肢は不正解です。

 

 

選択肢4. 神経芽細胞腫

神経芽細胞腫は、神経系の未熟な細胞が増殖することで生じる悪性腫瘍です。

 

特に小児に多く発生して成長や転移も早いことが特徴です。

 

悪性度が高く、他の選択肢と異なり、周囲組織への浸潤や転移が見られます。

 

この選択肢が正解です。

まとめ

本問題では、各腫瘍の良性・悪性を区別することが求められました。

 

選択肢の中で、唯一「神経芽細胞腫」が悪性腫瘍です。

 

それ以外の腫瘍はすべて良性腫瘍です。

 

悪性腫瘍の特徴を理解し、問題に対応できるようにしましょう。

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03

場所や条件によっては体にできた腫瘍でも良性の場合があります。

それぞれの腫瘍の名前と特徴をしっかり覚えておきましょう。

選択肢1. 血管腫

血管腫とは一般的に言う”アザ”を指します。

医学的には色の変化が長期に残っているもののことを言います。

選択肢2. 軟骨腫

軟骨腫とは本来の位置とは違う部分で骨や軟骨が形成された成長期の疾患です。

良性であり、身体活動の際に問題があれば切除されます。

成長が止まった年齢でこの軟骨腫のような症状がみられた場合は

悪性のこともあるので精査が必要となります。

選択肢3. 成熟奇形腫

成熟奇形腫とは良性の腫瘍でいろいろな組織が混在します。

腫瘍の内部が歯や髪の毛などで満たされており

徐々に大きく成長し

それがほかの組織を圧迫することで様々な症状を引き起こします。

選択肢4. 神経芽細胞腫

1歳までに発生することの多い小児がんの1つです。

主に副腎皮質や交感神経から発症することが多く、生後18か月以上たってからの発症は

予後が悪い傾向にある。

まとめ

腫瘍と聞くと癌が連想されたり悪い方へ考えがちですが

年齢や場所などの条件によっては良性のこともあります。

正しい知識を入れておくことで

患者さんの無駄な不安をあおることなく対応することができますよ。

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