あん摩マッサージ指圧師 過去問
第32回(2024年)
問39 (午前 問39)

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 問39(午前 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

水泡音を聴取する疾患はどれか。
  • 気管支肺炎
  • COPD
  • 気管支喘息
  • 肺線維症

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この過去問の解説 (3件)

01

呼吸音は、

正常呼吸音と、副雑音に分けられます。

 

正常呼吸音には、気管呼吸音と気管支呼吸音、肺胞呼吸音があります。

 

そして、
異常呼吸音である「副雑音」は、ラ音と呼ばれ、
連続性ラ音(長い音)と、断続性ラ音(短い音)に分かれます。

 

連続性ラ音には、太い気道の狭窄(COPD)による、低音性である「いびき音」と、
細い気道の狭窄(気管支喘息)による、高音性である「笛音」があります。

 

断続性ラ音には、水泡音(肺炎、肺水腫)と、捻髪音(間質性肺炎、肺線維症)があります。

 

選択肢1. 気管支肺炎

正解です。

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02

呼吸音には様々な音がありますが重要なものが4つあります。

水泡音 断続性 低い音 吸気(~呼気)

捻髪音 断続性 高い音 吸気(徐々に大きくなる)

ストライダー 連続性 高い音 呼気も吸気も

ウィーズ やや連続性 高い音 呼気

これを覚えておくことでまずは”聞き分ける”ことが可能です。

選択肢1. 気管支肺炎

ストローで空気を水に吹き込む際ブクブクと一気にではなく空気が複数漏れ出てきます。

肺に水がたまる肺炎でも同じことが起き吸気の際に空気が肺の病変部に張り込む際にこの水泡音が聞かれます。

選択肢2. COPD

COPDの場合グーグーやヒューヒューなど様々な呼吸音を聞くことができます。

選択肢3. 気管支喘息

気管支喘息の場合ウィーズが聞かれます。笛を吹く時のように呼気の際に高い音となります。

選択肢4. 肺線維症

肺線維症とは肺が乾いたようになる病気なので、イメージとしては紙風船を膨らますときのような、バリバリとした音が吸気(肺が膨らむとき)に聞き取れます。

まとめ

呼吸は大事な診断のキーとなります。なぜこんな音が鳴るのかなどを覚えておくことで、瞬時に病名を思い浮かべることができ、適切に処置ができるようになります。

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03

この問題は、水泡音(ラ音)を聴取できる疾患を問うものです。

 

水泡音は、呼吸音の一種で、主に肺内に分泌物や液体が存在する場合に聴取されます。

 

これに関連する疾患を識別することで、疾患の特徴と病態を把握する力が求められます。

 

特に、気管支肺炎や肺水腫などの病態で水泡音が聴取されることが多いため、選択肢の内容をしっかり理解することが重要です。

選択肢1. 気管支肺炎

気管支肺炎は、気管支や肺胞に炎症が起こって分泌物が溜まることで水泡音が聴取されることが多い疾患です。

 

炎症によって気道内に分泌物や痰が増えるため、呼吸時にラ音が聞こえます。

 

これは水泡音として分類されるため、この選択肢が正解です。

選択肢2. COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、気道が慢性的に狭くなることで呼吸困難を引き起こす疾患です。

 

COPDでは、喘鳴音(ウィーズ)や乾いたラ音(クラックル)が聴取されることがあります。

 

しかし、分泌物による水泡音は通常聴取されません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 気管支喘息

気管支喘息は、気管支の過敏反応によって気道が狭くなる疾患です。

 

主な症状は喘鳴や呼吸困難です。

 

水泡音ではなく、呼気時に聞こえるウィーズ(笛音)やヒューヒュー音が特徴的です。

 

分泌物の増加による水泡音は、気管支喘息では一般的ではありません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 肺線維症

肺線維症は、肺組織が硬くなる疾患です。

 

主に呼吸音の減弱や乾いたラ音(捻髪音)が聴取されることが特徴です。

 

線維化により肺の弾力性が失われるため、気道内に液体が溜まることは少ないです。

 

そのため、水泡音が聴取されることはほとんどありません。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

水泡音は、気管支や肺胞に分泌物が溜まることによって生じる音です。

 

気管支肺炎のような、炎症を伴い分泌物が増加する疾患で聴取されることが多いです。

 

水泡音の特徴と、それぞれの疾患の病態を理解しておくことが重要です。

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