あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問38
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
成人の気道異物除去を目的とするのはどれか。
- 胸骨圧迫
- 人工呼吸
- 頭部後屈あご先挙上法
- 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
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この過去問の解説 (3件)
01
気道異物除去法として、
先ずは、背部叩打法を行い、
それでも除去できない場合には、
腹部突き上げ法(乳児、妊婦は禁忌)
を行います。
正解です。
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02
子供だけでなく、飲み込む力が弱くなった高齢者や無理に物を飲み込もうとした若年層など、のどに物を詰まらせるようなリスクは誰しもが持っています。
胸骨圧迫は一時救命の際の心臓マッサージのことです。
人工呼吸は一時救命の際にキューマスクなどを介して酸素を肺に入れるための処置のことです。
頭部後屈あご先挙上法は、気道を確保し人工呼吸をするための動作のことです。
腹部突き上げ法は何かをのどに詰まらせたとき、傷病者の後ろに回りこぶしで腹部を突き上げ咳を促し、異物を除去する方法です。
こういった処置をしなければいない場に出会わない方が一番いいのですが、スポーツの際や家族団らんの席などで起こった場合、助かる可能性を1%でも確保するために治療家が得ておくべき知識の一つだと思います。
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03
この問題は成人の気道異物除去法についての知識を問うものです。
気道に異物が詰まると、呼吸困難になるため、緊急の対応が求められます。
特に、成人に対する異物除去法としては「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」が一般的です。
他の選択肢と混同しやすいため、各処置の役割をしっかり理解しておくことが重要です。
胸骨圧迫は、心肺蘇生(CPR)の一環として行われる処置です。
心停止や呼吸停止の際に心臓や肺への血流を維持する目的で行われます。
気道異物の除去には直接関係しません。
この選択肢は不正解です。
人工呼吸は、呼吸が停止した際に肺へ空気を送り込む処置です。
気道に異物が詰まっている状態で無理に人工呼吸を行うと、異物がさらに奥に入って症状を悪化させる危険性があります。
そのため、気道異物除去には適していません。
この選択肢は不正解です。
頭部後屈あご先挙上法は、気道確保のために姿勢を整える手技です。
意識を失っている人の気道を開ける際に使用されます。
しかし、気道異物の除去には効果がなく、詰まっている異物を取り除くことはできません。
この選択肢は不正解です。
腹部突き上げ法(ハイムリック法)は、気道異物が詰まったときに異物を取り除くために使用される標準的な方法です。
腹部を突き上げることで横隔膜を圧迫して気道内の圧力を高めて異物を排出させることを目的としています。
この処置は、成人および意識のある子供に対して適用されます。
この選択肢が正解です。
成人の気道異物除去法として最も効果的なのは、腹部突き上げ法(ハイムリック法)です。
気道異物が詰まった場合は、まずハイムリック法を行って異物を取り除くことが重要です。
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