あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問40

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

現代医学における腹部の触診について正しいのはどれか。
  • 聴診より先に行う。
  • 下肢は屈曲させる。
  • 胸式呼吸をさせる。
  • 疼痛部位から触れる。

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この過去問の解説 (3件)

01

腹部のアセスメントは、
問診、視診、聴診、打診、触診の順番で行います。

 

このうち、腹部触診は、
仰臥位で、膝関節軽度屈曲位にて、
表層から、段階的に深部へ進み、
疼痛部位は最後に触診します。
 

選択肢2. 下肢は屈曲させる。

正しいです。

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02

この問題は、腹部触診の手技に関する知識を問うものです。

 

腹部触診は、診断時の基本的な検査方法の一つです。

 

患者の状態を正確に評価するために正しい手順を理解することが求められます。

 

選択肢では、触診を行う順序や患者の体位、呼吸の指示などについて問われています。

 

有益な触診とするための基礎的な知識を身につけましょう。

選択肢1. 聴診より先に行う。

腹部の診察では、触診よりも先に聴診を行うのが基本です。

 

触診を行うことで腸蠕動(腸の動き)が活発になり、正確な聴診結果が得られないことがあるためです。

 

したがって、腹部診察の流れはこちらになります。


1.視診

2.聴診

3.触診

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 下肢は屈曲させる。

腹部の触診を行う際、患者がリラックスできる体位を取ることが重要です。

 

通常は、仰臥位(仰向け)で膝を軽く曲げた状態にすることで、腹壁の緊張を和らげることができます。

 

それにより、正患者の腹部の緊張を軽減し、痛みや不快感を最小限に抑えながら触診を行えます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. 胸式呼吸をさせる。

胸式呼吸では腹部の動きが少なくなり、腹部触診時には不適切です。

 

腹式呼吸をさせることで、患者の腹部がよりリラックスし、内臓や腹壁の状態を正確に評価しやすくなります。

 

そのため、触診時には胸式呼吸ではなく、腹式呼吸を指示することが一般的です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 疼痛部位から触れる。

触診の際、最初に痛みのある部位から触れることは患者にとって不快感を強めます。

 

また、痛みがある部位の正確な情報を得ることが難しくなります。

 

そのため、通常は痛みのない部位から順に触診し、疼痛部位は最後に触れるのが基本的な手技となります。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

腹部触診は

 

1.視診

2.聴診

3.触診の順に行うことが基本です。

 

触診を行う際には、患者をリラックスさせるために膝を軽く曲げさせ、触診中は腹式呼吸を促すことが推奨されます。

 

また、痛みがある部位は最後に触れます。

 

そうすることで、患者の負担を軽減してより正確な情報を得ることができます。

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03

今回の問題は腹部の触診の基礎的な部分です。

しっかり覚えておくことが触診で病態や症状を把握するための第一歩となります。

選択肢1. 聴診より先に行う。

腹部のアセスメントの順番は視診→聴診→打診→触診です。

刺激の強い打診や触診を先に行うと、腸蠕動の誘発をしてしまい、正しいアセスメントができない可能性があるからです。

選択肢2. 下肢は屈曲させる。

下肢を屈曲し、腹部の筋肉や組織を弛緩させることで、アセスメントがしやすくなります。

選択肢3. 胸式呼吸をさせる。

呼吸のリズムや深さを手で感じることも、触診の際の重要なポイントとなるので自然に呼吸を行ってもらいます。

選択肢4. 疼痛部位から触れる。

疼痛部から触れてしまうと痛みを増強させてしまう可能性があり、その後のほかの部位の触診が困難となることがあります。

疼痛部位から遠い部分から触診し徐々に近づけるようにしましょう。

まとめ

触診のポイントは臓器や筋肉、組織をイメージしながら行うことです。

様々な人の体を触って経験をすることで身につく実践的な技術となります。

まずは基礎的な臓器の位置や大きさなどを把握したうえで触診に入りましょう。

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