あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問42

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

口臭で「甘酸っぱい果物のにおい」がするのはどれか。
  • 尿毒症
  • 肝性昏睡
  • 肺化膿症
  • 糖尿病性昏睡

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この過去問の解説 (3件)

01

疾患と結びつく特徴的なにおいが知られています。

選択肢1. 尿毒症

尿毒症ではアンモニアのにおいが特徴の、アルコール臭がします。

選択肢2. 肝性昏睡

肝性昏睡では腐った卵とニンニクの混じったようなにおいが特徴の、肝性口臭がします。

選択肢3. 肺化膿症

肺化膿症では口臭または呼気臭が悪臭となります。

選択肢4. 糖尿病性昏睡

糖尿病性昏睡では、甘酸っぱい果実のにおいが特徴の、アセトン臭がします。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

アセトン臭は高度アシドーシスでも発生します。
 

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02

甘酸っぱい匂いは、アセトン臭の特徴で、糖尿病の症状の一つです。

アセトンとは、ケトン体と同じもので、糖尿病が進行するとケトン体が増えます。

糖尿病では、インスリンが不足するため、筋肉へ糖を運べず、

エネルギー変換ができなくなるので、脂肪を分解してエネルギーを作ろうとします。
この脂肪が分解される時に、肝臓で産生されるのが、ケトン体です。
 

選択肢4. 糖尿病性昏睡

正解です。

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03

この問題では、口臭の特徴から病態を関連づけることができるかが問われます。


口臭は、さまざまな病態の類推において重要な手がかりとなります。

選択肢1. 尿毒症

尿毒症では、体内に老廃物が蓄積します。

 

そのため、口臭はアンモニア臭に似た「尿臭」を呈することが多いです。

 

よって、この選択肢は不適切です。

選択肢2. 肝性昏睡

肝性昏睡は肝臓機能の著しい低下によりアンモニアが代謝されずに蓄積します。

 

口臭は「甘い腐ったにおい(肝臭)」になることがあります。

 

この選択肢は不適切です。

選択肢3. 肺化膿症

肺化膿症では、肺に膿が溜まっていきます。

 

口臭は腐敗臭や膿のにおいを呈します。

 

よって、この選択肢は不適切です。

 

選択肢4. 糖尿病性昏睡

糖尿病性昏睡(ケトアシドーシス)では、体内でケトン体が過剰に生成されます。

 

口臭は甘酸っぱい果物のにおいを呈します。

 

このにおいの原因はアセトンです。

 

この選択肢が正解です。

まとめ

口臭で「甘酸っぱい果物のにおい」がするのは、糖尿病性昏睡です。

 

糖尿病性昏睡では、体内でケトン体が過剰に生成されます。

 

その結果、アセトンのにおいが口臭として現れます。

 

他の選択肢はそれぞれ異なるにおいを呈するため、不適切です。

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