あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問48

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

第1期梅毒でみられるのはどれか。
  • ゴム腫
  • 硬性下疳
  • 梅毒性バラ疹
  • 扁平コンジローマ

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この過去問の解説 (3件)

01

梅毒の臨床経過は1期から4期に分けられ、2期までを早期梅毒、3期からを晩期梅毒といいます。他人への感染性があるのは2期までとなります。

選択肢1. ゴム腫

ゴム腫は3期にみられる症状で、皮下、骨、肝などに肉下種性炎症が起こります。

選択肢2. 硬性下疳

正解です。

硬性下疳は1期にみられる皮膚症状で、発赤した硬い丘疹の後、中央部が潰瘍化します。自覚症状はありません。 

選択肢3. 梅毒性バラ疹

梅毒性バラ疹は2期にみられる皮膚症状です。淡い紅斑が全身性に多発し、数日で消えます。

選択肢4. 扁平コンジローマ

扁平コンジローマは2期でみられる皮膚症状で、感染性の高い結節が出現します。

まとめ

4期には神経梅毒、大動脈炎、大動脈瘤などの症状がみられます。

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02

梅毒は、梅毒トレポネーマによる5類感染症で、性交渉により感染します。
病期が4期まであるが、最近では、3期、4期まで進んだ梅毒はほとんどみられません。

 

第一期の梅毒では、
約3週間の潜伏期間を経て、外陰部や肛門、口唇などに、硬い丘疹と、潰瘍(硬性下疳)ができます。

 

第二期の梅毒では、
潰瘍やびらんが現れた約2か月後に、リンパ節腫脹や、微熱、倦怠感などがみられ、さらに進行すると、
腎炎や虹彩炎、また、特徴的な円形の紅斑(梅毒性バラ疹)が体幹部に現れます。

 

第三期、第四期の梅毒では、
感染数年後に、ゴム腫や、大動脈瘤、脊髄癆、進行性の麻痺などが現れます。

 

選択肢2. 硬性下疳

正解です。

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03

この問題のポイントは、梅毒の各期における特有の症状を理解することです。

 

梅毒はその進行に伴い、異なる症状を示します。

 

そのため、各期でどのような症状が出現するかを把握しておきましょう。

選択肢1. ゴム腫

ゴム腫は梅毒の第3期に見られる症状です。

 

ゴムのような硬さを持つ腫瘤で皮膚や内臓に現れることがあります。

 

基本的に第1期では見られません。

 

よってこの選択肢は不適切です。

選択肢2. 硬性下疳

硬性下疳は梅毒の第1期に見られる特徴的な症状です。

 

感染後約3週間で出現して痛みのない硬い潰瘍が形成されます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. 梅毒性バラ疹

梅毒性バラ疹は梅毒の第2期で見られる症状です。

 

全身に広がる淡いピンク色の斑点です。

 

発熱やリンパ節腫脹を伴うことがあります。

 

基本的に第1期では見られません。

 

よってこの選択肢は不適切です。

選択肢4. 扁平コンジローマ

扁平コンジローマは梅毒の第2期で見られる症状です。

 

湿った部位に生じる扁平な隆起性病変です。

 

基本的に第1期では見られません。

 

よってこの選択肢は不適切です。

まとめ

梅毒第1期の症状として最も代表的なのは硬性下疳です。

 

他の選択肢に挙げられている症状は、梅毒の第2期または第3期に出現する症状です。

 

梅毒の各病期で見られる所見と症状を覚えておきましょう。

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