あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問50

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

軽度認知障害(MCI)について最も適切なのはどれか。
  • 日常生活能力が低下している。
  • 全般的な認知機能が低下している。
  • 記憶低下の訴えがある。
  • 1年以内に認知症を発症する。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題のポイントは、軽度認知障害(MCI)の特徴と診断基準を正確に理解することです。

 

MCIは、認知症の前段階です。

 

日常生活への影響や進行リスクを把握して必要に応じて適切なケアを行うことが重要です。

選択肢1. 日常生活能力が低下している。

軽度認知障害(MCI)の特徴に記憶力低下や認知機能低下が挙げられます。

 

しかし、日常生活の能力は基本的に維持されていることが多いです。

 

MCIの段階では、進行した認知症のように日常生活が大きく制限されることはありません。

 

よってこの選択肢は不適切です。

選択肢2. 全般的な認知機能が低下している。

MCIでは、全般的な認知機能が低下しているわけではなく、特定の認知機能(特に記憶力)が低下していることが多いです。

 

全般的な認知機能低下は認知症で起こる特徴です。

 

よってこの選択肢は不適切です。

選択肢3. 記憶低下の訴えがある。

MCIの主な特徴の一つに記憶低下に対する自覚的な訴えがあることが挙げられます。

 

記憶力の低下を感じるが、日常生活には大きな支障がないのがMCIの典型的な症状です。

 

よってこの選択肢は適切です。

選択肢4. 1年以内に認知症を発症する。

MCIの患者の一部は、数年以内に認知症に進行するリスクが高いといわれています。

 

しかし、必ずしも1年以内に認知症を発症するわけではありません。

 

症状の進行速度は年齢や日常生活の活動度などが影響して個人差があります。

 

よってこの選択肢は不適切です。

まとめ

軽度認知障害(MCI)の特徴をまとめると下記の通りです。

 

・記憶低下の自覚的な訴えがある

・特定の認知機能低下

・日常生活には大きな支障がない

 

MCI患者は将来的に認知症に進行するリスクが高いといえます。

しかし、その進行速度には個人差があることも覚えておきましょう。

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02

軽度認知障害は、認知症にまで進行はしていませんが軽度の認知障害があるものです。

選択肢1. 日常生活能力が低下している。

症状は軽度なので、日常生活に大きな支障はありません。

選択肢2. 全般的な認知機能が低下している。

軽度認知障害の症状として、軽度の記憶力低下が多いです。

選択肢3. 記憶低下の訴えがある。

認知機能に関しての低下を感じている状態ですので、これが正解であると考えられます。

選択肢4. 1年以内に認知症を発症する。

軽度認知障害の人は必ずしも認知症を発症するわけではありません。
 

まとめ

認知症に進行させないためには適切な予防が大切です。

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03

軽度認知障害(MCI)とは、日常生活に支障がない程度の認知症状態をいいます。

日常生活動作には大きな影響はないものの、記憶障害の自覚はあり、将来的に認知症に進行することはありますが、半数程度と言われています。

長谷川式簡易知能評価スケールや、MMSEなどにより診断されます。

選択肢3. 記憶低下の訴えがある。

適切です。

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