あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問53

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

特発性肺線維症について正しいのはどれか。
  • 炎症の主体は肺胞である。
  • 主症状は湿性咳嗽である。
  • 閉塞性換気障害をきたす。
  • 間質性肺炎に分類される。

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この過去問の解説 (3件)

01

肺炎は、病変部位によって間質性肺炎と肺胞性肺炎に分けられます。特発性肺線維症は前者に含まれます。

選択肢1. 炎症の主体は肺胞である。

特発性肺線維症は、肺胞ではなく肺の間質の炎症が主体の疾患です。

選択肢2. 主症状は湿性咳嗽である。

特発性肺線維症では乾精咳嗽がみられます。   

選択肢3. 閉塞性換気障害をきたす。

特発性肺線維症は拘束性換気障害をきたす代表的な疾患です。 

選択肢4. 間質性肺炎に分類される。

原因不明の間質性肺炎のうち最も多く典型的なのが特発性肺線維症です。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

間質性肺炎では、炎症の修復家庭でマクロファージによりひき起こされる肺組織の線維化により病変部の縮小や虚脱が起こり、後には広範な肺線維症をきたします。

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02

特発性とは、原因不明の疾患に付く名前で、
特発性肺線維症は、特発性間質性肺炎の一種で、難病に指定されています。

進行性の労作時呼吸困難や咳嗽が主な症状で、

肺胞壁がハチの巣状に線維化した、蜂巣肺がみられます。

原因は不明ですが、喫煙との関係が指摘されています。

選択肢1. 炎症の主体は肺胞である。

肺胞壁が線維化しますが、炎症は間質になります。

選択肢2. 主症状は湿性咳嗽である。

乾性の咳嗽です。

選択肢3. 閉塞性換気障害をきたす。

閉塞性ではなく、拘束性です。

選択肢4. 間質性肺炎に分類される。

これが正解です。

参考になった数1

03

この問題のポイントは、特発性肺線維症(IPF)の基本的な特徴や分類、主症状について理解することです。

 

IPF(特発性肺線維症)は原因不明の間質性肺炎の1種です。

 

特発性間質性肺炎のなかで最も頻度が高い病気といわれています。

選択肢1. 炎症の主体は肺胞である。

特発性肺線維症は、主に肺の間質(結合組織)に炎症と線維化が生じる病態です。

 

肺胞も影響を受けますが、炎症の主体は間質です。

 

よって、この選択肢は不正解です。

 

選択肢2. 主症状は湿性咳嗽である。

特発性肺線維症の主症状は乾性咳嗽と呼吸困難です。

 

湿性咳嗽は、痰が出る咳のことを指します。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)などで出現します。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 閉塞性換気障害をきたす。

発性肺線維症は、主に拘束性換気障害をきたします。

 

これは肺の弾性が低下して肺活量が減少する状態です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 間質性肺炎に分類される。

特発性肺線維症は、間質性肺炎に分類される疾患です。

 

間質性肺炎は、肺の間質に炎症や線維化が生じる病態を指します。

 

この選択肢は正解です。

まとめ

特発性肺線維症は、間質性肺炎に分類される疾患です。

 

主症状は乾性咳嗽と呼吸困難です。

 

炎症の主体は間質で拘束性換気障害をきたすことが特徴です。

 

以上特徴から今回の正しい選択肢は「間質性肺炎に分類される」です。

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