あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問54

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。
  • 原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。
  • 女児に多い。
  • 浮腫を認める。
  • 血清補体価は高値を示す。

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この過去問の解説 (3件)

01

急性糸球体腎炎とは、咽頭炎などの先行感染の後、血尿、蛋白尿、高血圧、浮腫などが急性に生じる腎疾患です。

選択肢1. 原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。

A群β溶連菌感染によるものが最も多いです。

選択肢2. 女児に多い。

男児に多いとされています。

選択肢3. 浮腫を認める。

血尿、蛋白尿、浮腫、高血圧などが急性糸球体腎炎の典型的な症状です。なので、これが正解であると考えられます。   
 

選択肢4. 血清補体価は高値を示す。

補体の消費亢進により血清補体価は低下します。

まとめ

A群β溶連菌の先行感染の後、潜伏期を経て発症すると、乏尿期、利尿期、回復期、治癒期を経ます。乏尿気から利尿期にかけての急性期には体液・血圧管理を、全病期にわたり、生活指導、食事療法を行います。

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02

この問題のポイントは、急性糸球体腎炎(AGN)の原因、症状、および診断に関する基本的な知識を問うことです。

 

・感染原因

・罹患率

・臨床症状

・血清学的検査結果

 

このあたりの知識について正確にまとめておきましょう。

選択肢1. 原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。

急性糸球体腎炎の原因として多いのは、A群β溶血性連鎖球菌による感染です。

 

黄色ブドウ球菌は、感染すると水疱・膿瘍・発赤が出現します。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 女児に多い。

急性糸球体腎炎は、男児に多く発症します。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 浮腫を認める。

急性糸球体腎炎の症状に、浮腫(むくみ)が含まれます。

 

特に、顔面や足に浮腫が見られることが多いです。

 

この選択肢が正解です。

 

選択肢4. 血清補体価は高値を示す。

急性糸球体腎炎では、血清補体価が低下することが一般的です。

 

これは、補体が炎症反応で消費されるためです。

 

よってこの選択肢は不正解です。

まとめ

急性糸球体腎炎は、主にA群β溶血性連鎖球菌感染が原因です。

 

また、発生は男児に多いです。

 

臨床的に浮腫を認めることが多く、血清補体価は低下するのが一般的です。

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03

急性糸球体腎炎は、ほとんどがA群β溶血性レンサ球菌によるものです。
そのため、溶連菌感染後急性糸球体腎炎とも呼ばれます。

細菌感染によるⅢ型アレルギー反応によって、補体が活性化し、腎炎がおこります。

腎炎なので、血尿や浮腫、高血圧、尿タンパクの症状が出ます。
 

選択肢1. 原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。

急性糸球体腎炎の原因として、黄色ブドウ球菌は無関係です。

選択肢2. 女児に多い。

男児に好発します。

選択肢3. 浮腫を認める。

腎炎なので、浮腫は主症状となります。

選択肢4. 血清補体価は高値を示す。

補体が活性化するために、血清補体価は、逆に低下します。

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