あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問56
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
白血病について最も適切なのはどれか。
- 成人T細胞白血病はウイルス感染が原因である。
- 慢性骨髄性白血病では遺伝子変異が認められない。
- 急性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体が陽性となる。
- 急性骨髄性白血病の治療は骨髄移植が第一選択である。
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この過去問の解説 (3件)
01
白血病は、
急性、慢性、骨髄性、リンパ性と、
大きく4つに分かれます。
急性のものが、
急性骨髄性白血病と、急性リンパ性白血病、
慢性のものは、
慢性骨髄性白血病と、慢性リンパ性白血病(悪性リンパ腫)
となります。
正解です。
成人T細胞白血病は、
T細胞リンパ腫のうち、レトロウイルス感染(HTLV-1)によるものです。
慢性骨髄性白血病は、
染色体異常(フィラデルフィア染色体)によるもので、成人に好発します。
急性骨髄性白血病は、
未成熟な白血球が増加し、成熟した白血球が減少した状態となり、赤血球、白血球、血小板の減少がみられ、貧血、易感染、出血傾向などの症状が出現します。
急性骨髄性白血病の治療は、
白血病細胞を崩壊させるために、先ずは抗がん剤を投与します。
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02
造血器腫瘍には、慢性骨髄性疾患、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、BおよびT前駆細胞の腫瘍、成熟B細胞腫瘍、成熟T・NK細胞腫瘍、ホジキンリンパ腫などの分類があります。
成人T細胞白血病は、レトロウイルスの感染により起こります。なので、これが正解であると考えられます。
慢性骨髄性白血病は、染色体異常をもつ造血幹細胞の腫瘍性増殖による疾患です。
フィラデルフィア染色体が陽性となるのは、慢性骨髄性白血病です。
急性骨髄性白血病では、抗がん剤による多剤併用化学療法が中心となります。若年者の再発・難治例などに対し骨髄移植が行われます。
造血器腫瘍の発症は、遺伝子変異の蓄積が原因であり、遺伝子変異には細菌、ウイルス、薬剤、放射線などの関与が考えられています。
それぞれの疾患の特徴をおさえておきましょう。
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03
この問題のポイントは、白血病の種類ごとの特徴や原因、診断方法、治療法について理解することです。
白血病は以下4種類に大別されます。
・急性骨髄性白血病
・急性リンパ性白血病
・慢性骨髄性白血病
・慢性リンパ性白血病
それぞれの特徴についての知識が問われています。
成人T細胞白血病(ATL)は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)によって引き起こされます。
この選択肢が正解です。
慢性骨髄性白血病(CML)では、フィラデルフィア染色体と呼ばれる特定の染色体異常(BCR-ABL融合遺伝子)が認められます。
したがって、この選択肢は不正解です。
急性骨髄性白血病(AML)では、フィラデルフィア染色体は一般的に認められません。
フィラデルフィア染色体は主に慢性骨髄性白血病(CML)で見られます。
したがって、この選択肢は不正解です。
急性骨髄性白血病(AML)の治療には化学療法が第一選択とされています。
骨髄移植は再発や化学療法が効かない場合に行われます。
したがって、この選択肢は不正解です。
白血病にはいくつかの種類があり、それぞれの原因や診断方法、治療法に違いがあります。
成人T細胞白血病はウイルス感染が原因です。
慢性骨髄性白血病では特定の遺伝子変異が認められます。
また、急性骨髄性白血病の治療には主に化学療法が用いられ、フィラデルフィア染色体は主に慢性骨髄性白血病で見られます。
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