あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問58

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

COPDについて正しいのはどれか。
  • 我が国では性差はみられない。
  • 発作性呼吸困難が特徴である。
  • 拘束性換気障害を認める。
  • 禁煙が最も有効な治療である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、
閉塞性の肺疾患で、労作時呼吸困難感を主訴とし、

樽状胸郭や、奇異呼吸、フーバーサイン、口すぼめ呼吸、また胸鎖乳突筋の肥大などがみられます。

40歳代以降に好発し、喫煙が最大の危険因子となるので、男性の有病率が高くなっています。
 

選択肢1. 我が国では性差はみられない。

男性に好発します。

選択肢2. 発作性呼吸困難が特徴である。

労作時呼吸困難が特徴です。

選択肢3. 拘束性換気障害を認める。

拘束性の肺疾患とは、肺の弾力が低下し固くなる症状で、間質性肺炎や肺線維症、肺癌などでみられ、

閉塞性の肺疾患は、気道や気管支が狭小化する症状で、COPDや気管支炎、気管支喘息などでみられます。

 

選択肢4. 禁煙が最も有効な治療である。

正解です。

参考になった数1

02

COPDとは慢性閉塞性肺疾患のことです。吸入するタバコの煙や大気汚染、室内での有機燃料の煙などによって肺に炎症が引き起ります。

選択肢1. 我が国では性差はみられない。

COPDは男性に多い疾患です。

選択肢2. 発作性呼吸困難が特徴である。

COPDは労作性呼吸困難が特徴です。

選択肢3. 拘束性換気障害を認める。

COPDは閉塞性換気障害が生じます。

選択肢4. 禁煙が最も有効な治療である。

COPDを引き起こす最も大きな原因は長期にわたる喫煙です。禁煙指導は気流制限の進行を抑制出来る効果的な治療法ですので、これが正解であると考えられます。

まとめ

重症になると、ビア樽状胸郭、口すぼめ呼吸といった典型的な身体所見があらわれます。

参考になった数0

03

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主に喫煙が原因で発症する肺疾患です。


進行すると、呼吸困難が生じるのが大きな特徴です。

この問題でCOPDの基礎知識について覚えるようにしましょう。

選択肢1. 我が国では性差はみられない。

COPDの発症は喫煙歴と密接に関連します。

 

日本では男性の方が喫煙率が高いので、COPDも男性で多くみられます。

 

ただし、最近は女性の喫煙率の上昇に伴い、女性の患者も増加しています。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 発作性呼吸困難が特徴である。

発作性呼吸困難は喘息の特徴です。

 

COPDは進行性の疾患で発作性ではなく、持続的な呼吸困難を特徴とします。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 拘束性換気障害を認める。

COPDは閉塞性換気障害を呈する疾患です。

 

拘束性換気障害は間質性肺炎などに見られます。

 

この選択肢は不正解です。

 

選択肢4. 禁煙が最も有効な治療である。

COPDの進行を抑えるためには禁煙が最も有効な治療法です。

 

喫煙を続けると症状が悪化します。

 

そのため、COPD患者には禁煙が推奨されています。

 

この選択肢が正解です。

まとめ

COPDは慢性的な閉塞性換気障害が特徴的です。

 

進行を抑えるためには禁煙が最も有効な治療法です。


COPD以外の代表的な閉塞性換気障害は以下の通りです。
 

・気管支喘息

・気管支拡張症

・びまん性汎細気管支炎(DPB)

 

あわせて覚えておきましょう。

 

参考になった数0