あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問59
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
小児期に発生することが多いのはどれか。
- ロコモティブシンドローム
- スワンネック変形
- ヘバーデン結節
- 野球肘
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この過去問の解説 (3件)
01
小児期に好発する疾患には、成長期のスポーツ障害などがあります。
ロコモティブシンドロームは、運動器の障害により移動機能の低下をきたし、要介護になっている、あるいは要介護になるリスクの高い状態のことです。関節痛や背部痛、関節や脊柱の機能低下と、それによる歩行速度の低下、歩行時の易転倒性などの症状がみられます、高齢者に発症します。
スワンネック変形は、手指PIP関節の過伸展、DIP関節の屈曲による変形です。30~50歳代の女性に好発します。
指のDIP関節に生じる変形性関節症です。中年以降の女性に好発します。
野球によって生じる肘関節の障害です。10~16歳に多いとされていますので、これが正解であると考えられます。
代表的な小児期の整形外科疾患として、腰椎分離症、側弯症、オスグット病、先天性内反足、先天性股関節脱臼などがあります。
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02
ロコモティブシンドロームが加齢による運動機能の低下によるものということを知っていれば、比較的簡単に解答できる問題です。
小児に多い疾患として好発のものは、
上腕骨顆上骨折、野球肘、腰椎分離症、ペルテス病、先天性股関節脱臼、肘内障などがあり、
また骨端症としては、オスグットシュラッター病、シンディングラルセン病、ケーラー病、フライバーグ病、シーバー病、パンナー病、イセリン病などがあります。
野球肘は、小児に好発します。
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03
小児期に発生することが多い障害や疾患について問われています。
一本的に小児期とは2歳〜11歳の時期のことをいいます。
小児期に発生しやすい疾患の名称を覚えましょう。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、加齢に伴う運動器の機能低下で移動機能が低下する状態を指します。
高齢者で発生するので小児期に見られることはありません。
したがって、この選択肢は不正解です。
スワンネック変形は、関節リウマチなどの関節疾患に関連して発生する指の変形です。
一般的に成人に見られ、小児期に発生することはまれです。
この選択肢は不正解です。
ヘバーデン結節は、手指の末節関節に生じる骨増殖性の結節です。
主に中高年の女性に多く見られます。
小児期に発生することはありません。
したがって、この選択肢は不正解です。
野球肘は、肘関節に過度の負担がかかることによって発生する障害です。
特に野球を行う小児や青少年に多く見られます。
頻繁に投球することで肘にストレスがかかり、成長期の骨や軟骨が影響を受けて発症します。
この選択肢が正解です。
この問題では、小児期に発生することが多い疾患や障害について理解することが重要です。
正解は「野球肘」です。
野球肘は発生部位によって3つに分類されます。
1.内側野球肘
内側上顆剥離骨折など
2.外側野球肘
離断性骨軟骨炎など
3.後方野球肘
肘頭疲労骨折など
他の選択肢は、成人や高齢者に多く見られる疾患なので誤りです。
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