あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問60

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

肝硬変の原因疾患で最も適切なのはどれか。
  • A型肝炎
  • C型肝炎
  • EBウイルス肝炎
  • サイトメガロウイルス肝炎

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この過去問の解説 (3件)

01

肝硬変は慢性的な肝疾患の最終段階です。

 

主な原因には特定のウイルス性肝炎が含まれます。

 

この問題では、その中でも特に関連の深いウイルス性肝炎を特定することが求められています。

選択肢1. A型肝炎

A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって引き起こされる感染症です。

 

通常は急性の肝炎を引き起こして慢性化することはありません。

 

そのため、肝硬変の原因にはなりません。

 

したがって、この選択肢は不正解です。

選択肢2. C型肝炎

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる慢性肝炎です。

 

慢性化しやすく、肝硬変や肝細胞癌の主要な原因の一つとされています。

 

慢性化しやすくて肝硬変の原因疾患として最も適切です。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. EBウイルス肝炎

EBウイルス(Epstein-Barrウイルス)は、主に伝染性単核球症として知られる疾患を引き起こします。

 

まれに肝炎を引き起こすことがありますが、肝硬変の主要な原因とはなりません。

 

したがって、この選択肢も不正解です。

選択肢4. サイトメガロウイルス肝炎

サイトメガロウイルス(CMV)は、主に免疫抑制状態にある患者に影響を与えることが多いです。

 

肝炎を引き起こすことがありますが、肝硬変の主要な原因ではありません。

 

したがって、この選択肢は不正解です。

まとめ

肝硬変の原因疾患として最も適切なのはC型肝炎です。

 

これ以外に肝硬変になる原因はいくつかあります。

 

・アルコール性肝疾患

長期間の過度な飲酒が原因

 

・慢性ウイルス性肝炎

B型肝炎ウイルス(HBV)

C型肝炎ウイルス(HCV)

 

・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)

肥満、糖尿病、高脂血症などが原因


合わせて覚えてきましょう。

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02

肝硬変は、
肝炎ウイルスやアルコールが原因となって引き起こされる病態ですが、

一番多い原因として、
C型肝炎、
次に、
B型肝炎、
その次に、
アルコールによるものが続きます。

 

また、急性のウイルス性肝炎の原因として、EBウイルスやサイトメガロウイルスがあります。
いずれも、肝炎なので、肝硬変ではありません。

 

よって、C型肝炎を選択します。
 

参考になった数0

03

肝硬変は、C型もしくはB型慢性肝炎の既往のある人や大酒豪に好発します。

選択肢1. A型肝炎

A型肝炎は経口感染により急性で発症しますが、ほとんどが慢性化することなく治癒します。

選択肢2. C型肝炎

C型肝炎はウイルス性肝炎の中で最も慢性化しやすく、肝硬変に至ります。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. EBウイルス肝炎

EBウイルス感染により、発熱、全身リンパ節腫大、咽頭痛、などの症状があらわれます。

選択肢4. サイトメガロウイルス肝炎

サイトメガロウイルス感染により、発熱、咽頭痛、リンパ節腫大などの症状があらわれます。
 

まとめ

肝炎ウイルスのうち、A型とE型は急性肝炎のみです。また、他にウイルス性肝障害を起こすものとして、単純ヘルペスウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、風疹ウイルスなどがあります。

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