あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問68

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

高次脳機能障害はどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

高次脳機能とは、言語、更衣、認知、記憶、注意、判断など主として連合野皮質によって営まれる機能のことです。高次脳機能障害は、脳血管症癌や変性疾患、頭部外傷などにより、失語、失行、失認、記憶障害、注意障害をきたしている状態です。

選択肢1. 失調

失調とは調和がとれなくなることを指す言葉で、運動失調は動きの協調性が悪く運動が円滑にできない状態です。

選択肢2. 失認

失認とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、体性感覚など、その感覚自体の異常がなく、注意や知能といった一般的な精神機能が保たれているにもかかわらず、太衝を認知できないことをいいます。高次脳機能障害の症状の1つですので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 片麻痺

片麻痺は一側の上下肢の麻痺のことです。

選択肢4. てんかん

てんかんは、大脳皮質ニューロンの異常な興奮によるけいれんなどの発作症状を反復する、慢性の中枢神経疾患です。

まとめ

高次脳機能障害の症状で多いのは認知症や失語です。失語の種類などは重要なので復習しておきましょう。

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02

この問題は、高次脳機能障害で出現する典型的な症状を特定することが求められています。

 

高次脳機能障害は、認知機能や行動、感情に影響を及ぼす脳の機能障害を指します。

 

選択肢の中から上記症状に該当するものを選ぶ必要があります。

選択肢1. 失調

失調は、運動の調整がうまくできなくなる状態を指します。

 

主に小脳の障害によって起こります。

 

これは運動機能の問題であり、高次脳機能障害とは異なります。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 失認

失認は、視覚、聴覚、触覚などの感覚が正常であるにもかかわらず、それを認識する能力が失われる状態です。

 

これは高次脳機能障害に含まれます。

 

これが正解です。

選択肢3. 片麻痺

片麻痺は、脳卒中などにより体の片側の運動機能が失われる状態です。

 

これは運動機能の問題であり、高次脳機能障害には含まれません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. てんかん

てんかんは、脳の電気的活動の異常による発作を特徴とする疾患です。

 

これは脳の全般的な機能障害が示唆されます。

 

高次脳機能障害とは異なります。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

高次脳機能障害に該当するのは失認です。

 

失認は、感覚情報を認識する能力の障害です。

 

代表的な高次脳機能障害は以下の通りです。

 

記憶障害

新しい情報を覚えられない、過去の記憶を思い出せない

注意障害

集中力が続かない、注意が散漫になる

遂行機能障害

計画立てや問題解決が困難、目標に向かって行動できない

失語症

言葉の理解や表現が難しい、話すことや書くことが困難

失行症

運動機能は正常だが、目的の動作ができない

失認症

視覚や聴覚は正常だが、物や音を認識できない

社会的行動障害

社会的なルールを守れない、感情のコントロールが難しい

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