あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問69

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射について正しいのはどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

脊髄損傷から1か月後~1年後に、頭痛、発汗、顔面紅潮、鼻づまり、鳥肌、徐脈などの症状があらわれることがあり、自律神経過反射といわれます。

選択肢1. 脳出血の原因となり得る。

自律神経過反射の状態が持続すると、脳出血などのリスクが高まりますので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 心理的ストレスが誘因となる。

膀胱の拡張や尿路感染症など尿路の疾患、腸の膨張、床ずれ、骨折、手術、性交などが原因となります。

選択肢3. 腰髄以下の損傷患者に生じやすい。

第6胸髄節以上の損傷患者で起こります。

選択肢4. 血圧上昇にはまず降圧薬を投与する。

一過性の昇圧に対し降圧薬を用いるとショックになる場合がありますので、丁寧な血圧管理が重要です。

まとめ

命に関わる合併症をきたすリスクもあるため、原因の除去が大切です。
 

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02

この問題は、脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射(Autonomic Dysreflexia)について理解することを求めています。

 

自律神経過反射は、脊髄損傷患者に特有の合併症です。

 

特に胸髄損傷以上の患者に見られることが多いです。

 

急激な血圧上昇を伴うため、適切に対応しないと命に関わることがあります。

 

この問題を通して正しい知識を身につけましょう。

選択肢1. 脳出血の原因となり得る。

自律神経過反射は、急激な血圧上昇を引き起こして脳出血や心血管系の合併症につながる可能性があります。

 

この選択肢は正解です。

選択肢2. 心理的ストレスが誘因となる。

自律神経過反射の主原因は、膀胱や直腸の拡張、皮膚刺激などの体内の物理的な要因です。

 

心理的ストレスは一般的には主要な誘因とはされていません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 腰髄以下の損傷患者に生じやすい。

自律神経過反射は、胸髄(T6)以上の損傷患者に多く見られる合併症です。

 

腰髄以下の損傷では、自律神経過反射はほとんど生じません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 血圧上昇にはまず降圧薬を投与する。

自律神経過反射が生じた場合の初期対応は、誘因となる刺激の除去です。

 

具体的には尿道カテーテルの詰まりの解除便秘の解消などです。

 

降圧薬の投与は次善の策です。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射について正しいのは、脳出血の原因となり得るです。

 

自律神経過反射は命に関わる重大な合併症です。

 

正しい知識を身につけて正しい対応ができるようになりましょう。

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