あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問72

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問72 (訂正依頼・報告はこちら)

心臓リハビリテーションで、アンダーソン・土肥の基準において「運動を行わない方がよい」のはどれか。
  • 拡張期血圧140mmHg
  • 安静時脈拍数90回/分
  • 収縮期血圧160mmHg
  • 1時間に10回の期外収縮

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この過去問の解説 (2件)

01

心臓リハビリテーションは、運動負荷試験による循環器系の評価、心筋梗塞のリハビリテーション、心臓外科手術後のリハビリテーション、心・循環器疾患の予防などの分野に用いられます。

選択肢1. 拡張期血圧140mmHg

基準では「拡張期血圧120mmHg以上」ですので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 安静時脈拍数90回/分

基準では「安静時脈拍数120回/分」です。

選択肢3. 収縮期血圧160mmHg

基準では「収縮期血圧200mmHg」です。

選択肢4. 1時間に10回の期外収縮

基準では「1分間に10回以下の期外収縮」です。

まとめ

心疾患のリハビリテーションでは訓練前・中・後には、心電図をモニターし、脈拍と血圧をチェックします。自覚症状はリスク管理のよい指標となります。特に胸痛、冷や汗、動悸、息切れ、倦怠感などは重要な徴候です。

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02

心臓リハビリテーションにおける運動の適応基準について問うものです。

 

正解するにはアンダーソン・土肥の基準で設定されている項目とその数値を理解している必要があります。

選択肢1. 拡張期血圧140mmHg

拡張期血圧が140mmHgというのは非常に高い値です。

 

この状態での運動は心臓に過度な負担がかかる可能性があります。

 

さらなる血圧上昇は心臓リハビリテーションとしては適切ではありません。

 

アンダーソン・土肥の基準の該当するので、これが正解です。

 

 

選択肢2. 安静時脈拍数90回/分

安静時脈拍数が90回/分は正常値よりもやや高いです。

 

しかし、必ずしも「運動を行わない方がよい」とは言えません。

 

適切なモニタリングのもとで運動を行うことが可能です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 収縮期血圧160mmHg

収縮期血圧が160mmHgは標準値より高いです。

 

しかし、心臓リハビリテーションの基準としては、必ずしも運動を禁止するレベルではありません。

 

運動の強度や頻度を調整し、医療スタッフの監視下で実施することが可能です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 1時間に10回の期外収縮

1時間に10回の期外収縮は、比較的少ない頻度の不整脈です。

 

この数値で運動を完全に禁止する理由にはなりません。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

心臓リハビリテーションでアンダーソン・土肥の基準において運動を行わない方がよいのは、拡張期血圧140mmHgです。

 


アンダーソンの運動中止基準は以下の通りです。

 

①血圧

収縮期血圧(上の血圧)が250 mmHg以上

拡張期血圧(下の血圧)が115 mmHg以上

②心拍数

運動中に心拍数が急激に増加し、最大予測心拍数の85%を超える場合

運動中の心拍数が異常に低下する場合(心拍数が急に20 bpm以上低下)

③酸素飽和度

酸素飽和度が90%以下に低下した場合

 

あわせて覚えておきましょう。

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