あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問1
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
「自然と人体のリズムの調和がとれなければ病が生じる」とするのはどれか。
- 治未病
- 三毒説
- 心身一如
- 天人合一説
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、伝統的な医療哲学に関する基礎知識の理解を問うものです。
各選択肢は、異なる医療や健康に関する考え方や概念を示しています。
それぞれの意味を正しく理解することが重要です。
治未病は、病気が発生する前に未然に予防するという考え方を指します。
主に中医学において重視されている考え方です。
病気の予防や早期治療を通じて健康を維持することを目的としています。
自然との調和というよりも、病気の発症を防ぐことに重きを置いています。
よって不正解です。
三毒説は仏教に基づく考え方です。
煩悩の原因とされる貪欲・瞋恚(しんに)・愚痴の三つの毒(煩悩)を指します。
仏教では、心の中の毒を浄化することで、心身の健康を保つことを目指しています。
自然と人体のリズムの調和とは異なるため、不正解です。
心身一如は、心と体は切り離せない一体のものであるとする考え方です。
この概念は、精神的な健康と身体的な健康が密接に関連していると考えています。
しかし、自然との調和に関する考えとは異なります。
よって不正解です。
天人合一説は、中国哲学の思想で自然と人間は一体で調和を保つことが健康維持に不可欠であるとする考え方です。
この選択肢は、自然と人体のリズムの調和がとれていなければ病が生じるという考えを直接反映しています。
この選択肢が正解です。
「自然と人体のリズムの調和がとれなければ病が生じる」という考えは、天人合一説に最も適しています。
この考え方は、自然と人間の関係を重視して調和を保つことが健康の基礎であるとする思想です。
他の選択肢も病気の予防や心身の健康に関連する代表的な哲学を表しています。
合わせて覚えておきましょう。
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02
東洋医学の基本的な考え方は、人と自然・環境などとの調和と統一性を重視するもので、身体のバランスを整えることで症状の改善を目指すものです。
治未病とは、病気の発症をその予兆によって知り予防するとともに、いったん発病した場合であっても重篤にならないよう早期・適切に勝利することが肝要であり、これによって疾病の他の臓器への拡散・転移および疾病の悪循環の防止が期待できるという考え方のことです。
三毒説は、病気の原因は血毒、水毒、食毒の三毒にあるという考えです。
心身一如とは、心とカラダは繋がっており、お互いに影響しあっているという考えです。
天人合一説とは、人体の形と機能とが天地自然と相応しているとみる思想です。なので、これが正解であると考えられます。
東洋医学独特の概念を復習しておきましょう。
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