あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問80
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「70歳の男性。胃全摘手術後3年。労作時息切れを訴えるようになった。眼瞼結膜は蒼白である。出血傾向、黄疸、浮腫はない。鉄剤は投与されている。」
適切な治療はどれか。
「70歳の男性。胃全摘手術後3年。労作時息切れを訴えるようになった。眼瞼結膜は蒼白である。出血傾向、黄疸、浮腫はない。鉄剤は投与されている。」
適切な治療はどれか。
- ビタミンC経口投与
- ビタミンB12筋肉注射
- 濃厚赤血球輸血
- 副腎皮質ステロイド経口投与
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、胃全摘手術後の貧血の原因と適切な治療法を理解することが求められます。
胃の全摘術後はビタミンB12の吸収が阻害されるため、巨赤芽球性貧血が生じることが多いです。
この観点に基づき、最適な治療法を選択する必要があります。
ビタミンCは鉄の吸収を助ける作用があります。
この患者はすでに鉄剤を投与されていて効果がないため、鉄欠乏性貧血の可能性は低いです。
ビタミンCの投与は、巨赤芽球性貧血には効果がありません。
よって、不正解です。
ビタミンB12は、胃全摘後の患者では吸収が困難になります。
筋肉注射でビタミンB12を直接投与することが有効です。
巨赤芽球性貧血の治療として適切であり、この選択肢が正解です。
濃厚赤血球輸血は、急性の重度貧血や緊急事態での酸素供給不足を補うために使用されます。
慢性のビタミンB12欠乏による貧血に対しては根本的な治療ではありません。
この症例には適さないため、不正解です。
副腎皮質ステロイドは、炎症性疾患や免疫系の異常に用いられる薬剤です。
ビタミンB12欠乏や巨赤芽球性貧血の治療には関与しません。
この選択肢は不正解です。
胃全摘手術後のビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12の筋肉注射が最も適切な治療法です。
その他の選択肢は、胃全摘による吸収障害の原因には適していません。
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02
巨赤芽球性貧血では、ビタミンB12の不足を補う必要があります。
ビタミンCが不足して起こる壊血病の治療などに用いられます。
ビタミンB12補充療法になるので、これが正解であると考えられます。
重度の貧血の際に濃厚赤血球輸血が行われます。
溶血性貧血の治療に用いられます。
鉄欠乏性貧血には原因の除去と鉄の補充、再生不良性貧血には造血幹細胞移植、免疫抑制療法、アンドロゲン療法などの治療が行われます。
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