あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問3

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

脈中をめぐり、全身を滋養する気はどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題のポイントは、全身を滋養する気について理解することです。

 

東洋医学では、気は生命活動を支える重要な要素と考えられています。

 

その中でも全身に栄養を与える役割を持つ気を正しく理解しましょう。

選択肢1. 衛気

衛気は、身体の表面を巡って外邪(病気の原因)から守る役割を果たします。
 

自己防御の役割を主に担うため、全身を滋養する気ではありません。

 

この選択肢は誤りです。

選択肢2. 原気

原気は、腎によって生成されて生命の根本を支える気です。

原気は身体全体の成長や発育を支える力を持ちます。

 

しかし、直接的に全身を滋養する気とは異なります。

 

この選択肢は誤りです。

選択肢3. 宗気

宗気は、呼吸と食物から得られるエネルギーが合わさったものです。

 

心臓と肺の機能を助ける役割を持っています。
 

また、声を出したり、呼吸を調節する働きもあります。

 

しかし、全身を滋養する気とはいえません。

 

この選択肢は誤りです。

選択肢4. 営気

營気は、血液とともに脈中を巡って全身に栄養を届ける役割を果たす気です。
 

そのため、全身を滋養する気として最も適しています。

 

この選択肢が正解です。

まとめ

この問題では、全身を滋養する役割を持つ営気が正解です。
 

営気は血液とともに全身を巡って身体の各組織に必要な栄養を供給する役割を担っています。
 

それ以外の選択肢にも役割があります。

 

・衛気は防御

・原気は生命の根本を支える

・宗気は心肺機能の補助


各種類の気の役割を正しく理解し、問題に対応することが重要です。

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02

気とは、人体を構成し生命活動を維持する物質で、全身の組織・器官をめぐります。身体中に満ちており、その源や分布部位、機能の違いなどにより、異なる名称で分類されています。

選択肢1. 衛気

衛気は、活動性が高く動きが速いという性質から、血脈内に拘束されることなく、外は皮膚・肌肉から、内は臓腑に至るまで全身にくまなく分布しています。外邪の侵入を防いだり、皮毛を潤沢に保ち、肌肉・皮毛・臓腑などを暖め、皮膚の収縮と弛緩により発汗を調節し、体温を一定に保つ働きがあります。

選択肢2. 原気

原気は、人体の最も根本的な気であり、生命活動の原動力となります。三焦を通って全身に分泌し、人の成長や発育を促し、臓腑の生理活動を始動させます。

選択肢3. 宗気

宗気は、飲食物より得られる水穀の精微と呼吸により得られる自然界の清気とが合わさり、化生される気です。胸中に集まり、心肺の活動を支える働きを持ちます。

選択肢4. 営気

営気は、豊かな栄養分を持ち、血の一部として脈中に入り全身をめぐります。全身の組織・器官などの活動を支えていますので、これが正解であると考えられます。

まとめ

他に気の分類として、先天の気、後天の気、臓腑の気、正気、邪気、精気、清気、濁気などと呼ばれるものがあります。

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