あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問4

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

気の作用で尿漏れを防ぐのはどれか。
  • 推動作用
  • 固摂作用
  • 防御作用
  • 気化作用

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、気の作用を正確に理解していることが求められます。

 

東洋医学では、気が人体に様々な作用を及ぼすと考えられています。

 

選択肢の中から尿漏れの予防効果が期待できる気を選びましょう。

選択肢1. 推動作用

推動作用には原気と宗気が関与します。 

 

推動作用は体内のエネルギーを動かして血液や体液の循環を促進する役割を果たします。

 

原気は生命の根源的な力ですが、尿漏れ予防には関与しません。

 

この選択肢は誤りです。

選択肢2. 固摂作用

固摂作用には衛気が関与します。

 

固摂作用は体内の物質を適切な位置に留める役割を持ちます。

 

衛気は体表に存在し、防御の役割を果たすだけでなく、体内の物質が不必要に漏れ出るのを防ぐ働きをします。

 

尿漏れ予防の効果も期待できます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. 防御作用

防御作用には衛気が関与します。

 

防御作用は体を外邪から守る役割を持ちます。

 

衛気は体の表面を守り、外部からの侵入を防ぐために重要な役割を果たします。

 

尿漏れ予防は期待できないので、誤りです。

選択肢4. 気化作用

気化作用には営気と原気が関与します。

 

気化作用は体内の水分を調整して分布させる役割を果たします。

 

尿漏れ予防の効果は期待できません。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

尿漏れを防ぐ気の作用として固摂作用が最も正しいです。
 

固摂作用は体内の物質が不必要に漏れ出ないようにするための役割を持っており、尿漏れを防ぐ重要な要素です。
 

それ以外の選択肢も体を守る重要な作用ですので、しっかり覚えておきましょう。

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02

気は人体の生命活動において重要な作用を担っており、推動作用、固摂作用、温煦作用、防御作用、気化作用、栄養作用、情報伝達作用などがあります。

選択肢1. 推動作用

推動作用は、人体の成長・発育および臓腑などの生理活動を促進する作用です。

選択肢2. 固摂作用

固摂作用は、生理物質を正常な場所にとどめ、やたらに流失するのを防ぐ作用のことです。津液の過度な排泄を防ぐことも含まれますので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 防御作用

防御作用は、外邪が人体に侵襲するのを防ぐ作用です。

選択肢4. 気化作用

気化作用は、各種の変化を起こす作用のことで、生理物質の相互転化を指し、気の運動により生じる体内の新陳代謝の過程です。
 

まとめ

気の失調による病態には、気虚、気陥、気脱、気鬱、気滞、気逆などがあります。

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