あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問9

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

「胸痛、息切れ、胸内苦悶、倦怠感、無気力」がみられる臓腑病証はどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、特定の臓腑の病証に関連する典型的な症状を理解していることが必要です。

 

各臓腑の病証はそれぞれ異なる症状を示します。

 

胸痛・息切れ・胸内苦悶・倦怠感・無気力の症状に合致する臓腑を選びましょう。

選択肢1. 心気虚

心気虚は心の気が不足している状態です。

心の機能が弱まることを意味します。

これにより、胸痛・息切れ・胸内苦悶・倦怠感・無気力といった症状が現れます。

この選択肢が正解です。

 

選択肢2. 脾気虚

脾気虚は脾の気が不足している状態です。

 

主に、消化機能の低下や食欲不振、疲労感、むくみなどの症状を引き起こします。

 

倦怠感は共通するかもしれませんが、胸痛や息切れは主に脾気虚の症状ではありません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 肺気虚

肺気虚は肺の気が不足している状態です。

 

息切れや咳、無力感が見られますが、通常は胸痛や胸内苦悶は伴いません。

 

主に呼吸器系の症状が強く出ます。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 腎気虚

腎気虚は腎の気が不足している状態です。

 

腰痛、疲労感、耳鳴り、記憶力の低下などの症状が出ます。

 

胸痛や息切れ、胸内苦悶は通常見られません。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

心気虚は心の気が不足している状態です。

 

血の巡りが悪くなることで症状が出現します。

 

主に、胸痛・息切れ・胸内苦悶・倦怠感・無気力といった症状が現れます。

 

心の機能が弱まることでこれらの症状につながることを覚えておきましょう。

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02

臓腑病証では、臓腑の機能失調を分析し、症候の原因がいずれの臓腑にあるかを弁別します。

選択肢1. 心気虚

心気虚は、心の機能が減退した病証で、心を中心とした全身性の気虚症状が起こります。心悸や怔仲、胸悶、息切れ、倦怠感、自汗などが現れます。問題文には倦怠感、無気力、息切れなどの気虚症状と胸痛、胸内苦悶など心機能の減退が疑われます。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 脾気虚

脾気虚は、脾の機能が減退した病証で、主に運化機能の失調として現れます。食欲不振、大便とう薄、腹脹、倦怠感、息切れ、自汗など脾を中心とした気虚の症状があらわれます。

選択肢3. 肺気虚

肺気虚は、肺の機能が減退した病証で、宗気および衛気の不足と津液の輸布が失調した状態です。基本的な病態は気虚であり、無力な咳嗽、息切れ倦怠感、無力感、自汗、水様の鼻水、痰などの症状が現れます。

選択肢4. 腎気虚

腎気虚は、腎の機能が全般的に失調した状態を表す病証で、精神疲労、倦怠感、腰膝酸軟、遺尿、頻尿、流産、早産、呼吸困難、息切れ、呼多吸少などの症状が起こります。

まとめ

気虚の症状には倦怠感、無力感、眩暈、息切れ、自汗、易感冒などがあります。

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