あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問10

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、病因(病気の原因)とその結果として生じる病症についての知識が問われています。

 

中医学では、生活習慣や感情の不調和が臓腑にどのような影響を与えるか理解している必要があります。

 

そして、どのような病症を引き起こすかを理解することが重要です。

選択肢1. 長期の運動不足は瘀血を誘発する。

運動不足は血液の流れを停滞させます。

 

それにより、瘀血(血の滞り)を引き起こす原因となります。

 

適度な運動は血液循環を促進して瘀血の予防に役立ちます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢2. 憂い過ぎると脾の病を生じる。

憂いは主に肺に関連する感情とされています。

 

肺の病では、呼吸が浅くなったり、免疫力が低下します。

 

憂いは脾に直接関連付けられることは少ないです。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢3. 房事過多は営気を損傷する。

房事過多は腎精や腎気を消耗するとされています。

 

営気に直接関係するのは不適切です。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 過度の飲酒は腎精を消耗する。

過度の飲酒は肝臓に負担をかけると一般的に理解されています。

 

しかし、腎精を直接消耗するというのは不正確です。

 

腎精は房事過多や過労などによって影響を受けることが多いです。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

中医学では、生活習慣や感情の乱れが身体に悪影響を及ぼすと考えられています。

 

各選択肢の病因とその原因との関係性について正しく理解しておきましょう。

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02

現在の病因には、六淫と疫癘の外感病因、飲食不節、七情、労逸、房事過多の内傷病因、痰湿、瘀血、内生五邪、外傷などの病理産物とその他の病因の3つがあります。

選択肢1. 長期の運動不足は瘀血を誘発する。

長期にわたる運動不足は、気機が滞り生理物質の流れが阻害され、痰湿や血瘀を誘発します。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 憂い過ぎると脾の病を生じる。

憂は、気が鬱滞する、気が消耗するなどの気機の異常を生じ、気の化生や気機の調節と密接な関係にある肺の機能に影響を及ぼします。

選択肢3. 房事過多は営気を損傷する。

房事過多は、腎精を消耗することが多く、腎精が不足すると腰膝酸軟、眩暈、耳鳴、性機能障害などの症状が現れます。

選択肢4. 過度の飲酒は腎精を消耗する。

過度の飲酒は脾の機能に影響を与え、内湿が発生しやすくなります。また、体内を熱化させ、内熱を発生させます。

まとめ

それぞれの病因について、臓腑や生理物質にどのような影響を及ぼすのか復習しておきましょう。

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